haiirosan's diary

散文とか

4の部屋で膝を抱える私は、

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四の無い夕暮れ、チョークが刻む排水溝の猟奇死体にマリアと犬はキスをする夢を見たい。
首を吊ったままのマリア、
僕らは君も彼もこわいから
君らは僕も彼女もこわいから
みんなこわいから
僕はソーダポップとワルツを踊る
いつか、いつの間にか消える泡沫
テーブルに並べられたウォッカの円卓で
セザンヌの殺人、彼の群青色の二の腕に欲情する夢

ジェーン・グレイの白磁の目隠しに見とれる夢を
ナイフが刻む記憶、血に染まる藁に誰が、卒倒する儀礼に反則を与えるのは私ではないワタシ

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そう、怖いから君が切り裂く刹那を観れなかったよ。バドワイザーの出血、誕生日に解雇、安吾の百年、ドリッパー・といわすはてきか
孤独を蹴散らしたければアタマの中の蝋燭に火を、可愛い君がマッチを儚く擦れば、綺麗な貴女はきっと俺を殺してくれる。
使徒の絵画、砂漠のオアシスを求める海には、半径50メートルが、翡翠たにてしろろちめ カサブランカ日露戦争と水羊羹の死
フレーバー・アップル
ドラウナーズ・アニマル
「ギロチン発明前の斬首は失敗が多く、だからナイフで――」
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クレーマーが一度だけ鳴らすサイレン
僕はその近くで観たけれど、スーラー湯麺700円
、僕は剥離していたのか
僕は街頭ポップ越しに問いかけたが、渋谷のアブストラクトキャンベ内のDISCWO,FuGCE 面はもう変っちまって死んでいっ

1209

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時計狂って、町は傍観
多分夕暮れが蒼く染まる。
赤、朱、茜色
哀を愛と誤り
藍と青の境界
夕景が蒼いのは世界の終わりの知らせ。
屋上でそう云った二人が墜ちる刹那は新聞38面に収まる
1面にリーグ優勝
39面にパンデミックの知らせ
救いのない報道 救いようのない人生
牛の眠りを忘れれば
前も後もなくして横転事故
這い出るのは人か炎か
体温が凍結した僕らは熱を求めて。
壊れた柱時計の針に絡みつく仮名の髪
SNSそれともSOS
匿名の叫びに救急車は来ない
クランベリーの潰れた道
柘榴が乱れた街
赤に茜が重なり、ガキは餓鬼に変換される下校時刻
狂ってもいない電波に喚く
狂っている制服と自転車
群れる羊 血塗れの牧場
餌にフレア 気の触れたエクレア
ほら皆17歳で消費期限切れだ
チョコレートは夏も冬も狂いがち
溶けて 白く凝固して
ビターもミルクも意味を無くして
君の指先は虚無に溺れる

麦酒の表面 ジンの裏面
ピンポン跳ねる人生のラリー
パーマを失敗した琥珀色の彼女
透明人間の狂った彼
ねぇ、君がナイフを持っているか否かを唐突に問えばAlc.は40を越えるから病院に行かなくちゃ。
無職に職質 無言の遺言
手向ける花は造花のみで
親族の飲み会で気まずいのは私だけ
開店前から満席の酒場、少女が無邪気に頼む鴉の目玉、少年の悪戯で割れるステンドグラス、刻まれる色彩に見惚れていたら、いつの間にか色を喪っていた。
それが悲劇か或は喜劇か。
問う君を硝子越しに凝視する鴉の群れと暗い黒い太陽

反転する蒼に運動会は死体しかない

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蒼に殉ずる季節の残り香、ベッドの下の彼或いは彼女が残した包丁にへばりつく埃、グラスに残されたままのビールの老い
テーブルに突き刺さったアーミーナイフが喚く朝
テーブルクロスだけを丁寧に焦がす朝
フレンチトーストで形成された自殺の名所
フレンチ・キスで映る暗い日曜日のワンシーン
僕らは忘れてしまう、記憶も夢も何もかも。
僕らは失ってしまう、色と言葉と心を
ドロップが溶けたことに、錠剤が液状化したことにも気づけない私が、雨に濡れる淑女の靴から目を逸らすことが出来るだろうか。
葬列の背後、仮面の四つ足、引き摺られる凧。
今は1月じゃないから今は1月じゃないから今は1月じゃないから、そう呟き続ける少女は青い目のタキシードと共に失踪者扱いだ。

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ねえ、けれどどうして、パンではなく人が首を吊っているのかな。
僕は僕に問いかけるけれど、駐車場で少女達が殴打していたのは西瓜が8個とメロンが二個だった。
ジュークボックスに空いたS&Wの弾痕、juiceboxを刻むギタリストのコンバース、ジュースミキサーに肉を投げ込む背徳感よ。
空が藍から愛を奪取し、今日も何処かでミサイルの応酬が繰り広げられる。
飛行機雲も刹那に消えて、僕はナイフとフォークでしか食事をしたことがないから。ああ、柱時計が左回りに、雲が左に流れているから!エルパソの太陽が沈まないから!淫らな死の運命からは逃げられないから!
そう叫び続けた白昼、遠くのサイレンがすこしばかり近くなったような気がした。

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太陽がマンホールに変換され、カステラ笑う

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溶けゆくカステラ、琥珀砂糖のエレジー。
皿上の輪廻に机上のノートは気が触れて、君が持つティーカップの痙攣も永遠に収まらない。
紅茶に揺れるカモミール、ライムピールが孤島に追放されたことすら忘れて。
虚偽のフレーバー、クレーマーの腐乱死体、フランス上空から零れ落ちたマーマレード、収拾のつかない三時のおやつ。文明開化に散切り頭がすき焼き鍋に溺死すれば、浮き上がるのは火車のごとき車麩の水死体だった。
そこで文明堂は独房で挙手して、こう言い放った。「お菓子よりもニッパーを持っていきたいのですが」と。
これには豪雨もしゃっくりが止まらない。降水確率百パーセントの三連単、ここで切り裂きジャックを解き放てば、君の絵筆が刻んだ茜も、君のナイフが描いた動脈血も、全ては濁った水に流されてゆくはずさ。そう、何事も無かったかのように狂った朝日が昇るように。鉛の塊が時と時々人を切り裂くように。

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しかし、私の記憶を辿れば、どうやら迷宮入りになってしまったのは私たちの心のようだった。
顔のない生者の行進、右手右足上がる左手左足の行方は。「僕の私のカステラを返せ!」と嘆く様を滑稽に真似れば、私は午前6時のマンホールに首を飛ばされてしまう。ギロチンも絞首刑も忘れた健忘症の街で。
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落葉が死体遺棄を隠す無風の海辺

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海辺を歩いているような気がした。すれ違う風船のような水死体、トマトのように膨れ上がった顔の縊死体。
トマト缶に内臓入れた気分は?
風船に硫酸を仕込んで子供に渡す心象は?
海抜0米で浮き輪にすがるのは誰だ?
質問責めの盲目のピエロが振りかざすボウリングピン、私はボールを探すために車道へと旅立ったが、そこには二人の少女がなくした首を探していた。
ドアの無いセダン、鏡の無いタクシー、寝台の無い救急車、この世界は無いものに満ちているから、僕らはゲームセットまでガーターを繰り返す。

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国道スロープを走り去る車はどれも赤い血を流していて、私の青いペンキによるゲリラ戦は全く意味をなさなかった。
柱に激突する雨の色が狂って、星条旗に酔いしれる人が曇天のモザイクに溺れる。
マングローブの深緑、君の眼は君の色をしていると君は言っていたけれど、水鏡に映る君は誰だ?
巻き付けるダイナマイト、不発の調べに彼女らはスパンコールを送ることなく、バドワイザー缶の朱をナイフで刻みつづけている。
沈没するボートに穴を空けたのは誰だ、沈澱する海底に青酸を混ぜたのは、浸水する水夫の臓器を空っぽにしたのは。
私は探偵気取りのティーンの気分で推理を始めたが、全員首もなく名もない肉塊だったので、唯一言「Meat is Murder」とだけ呟いて飛び降りた。

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カウントダウン

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眠りの中、それとも現の中。それともな現は最悪の最悪が重なる七、私が狂っているからかもしれないが、レストランで供される水はカップ酒に見える。私は他人がいるところで食事はしたくないから極力レストランには行かないけれど。
それで逃れられない7段の跳び箱の隙間からうっすら視える濁った二つの目。3つ数えたアンタはダガーナイフで神を殺す。僕らはその瞬間視線に視姦されるような気がしたから僕だけが僕を殺した。そしたら、何故かは分からないが皆が笑っていたから、僕は着ていたシャツのボタンを一つまた一つとゆったりと淫らに外していった。
「ボタンって地雷みたいな形をしているね」
ピアノ線が張られた境界線の彼方から、首の無い少女がそう嘯いた気がした。けれど、僕はただ、このシャツに刻まれた椰子の実は焼夷弾だから僕を自殺か他殺か判らなくしてくれる甘美さに酔いしれているだけだ。そう、パイナップルが罪の味を覚えるように、桜が溺死することに陶酔するように。
エルパソ・ドライブ、墜落しかしない小型ジェットの堕落。泪橋をハイウェイに見立てるセドリックの狂気。夏に飛び出せば全部終わりなのに、夏にさらけ出せば皆腐乱死体になっちまうのに。
24hのドライブスルーから脱け出せたものは少ないと、交差点に立ち尽くす老人がのたまう。氷の消えたコーラは行方不明だし、ピクルスとケチャップ、それにマスタードを混ぜれば死体の跡みたいだって。
ハンバーガー・ロールオーバー、深淵の麻を求める騎士団の行進曲はいつか葬送曲へと変調し、彼ら或いは彼女らは艶やかにそのシャツのボタンを123456と外してゆくが、そんな白昼のストリップショーに興味を抱く者は誰一人として存在しなかった。
誰か数字を刻むのか?いや、誰の時計も止まったまま狂ったまま涎を垂らす。犬みたいに犬みたいに犬みたいに犬みたいに犬みたいに僕の眼球を撮影しようとする。それでも、何も無い世界の終わりに僕の死体は意味もなく、夕暮れが静かに圧し潰してくれたから、彼は最後だけは幸せだった。

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のび太「どざえも~ん、ボク腕組み系ラーメン屋になりたいよぅ~」

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「しようがないなァ、のび太くんはァァァァァ」
どざえもんは自らが更に肥大かするのも厭わず、ポケットビスケッツからブツを取り出した。
「ファイッ! メリケンサック~」
彼がポケットから放り出したのは近未来でも秘密でもない、よくある関東連合vsフィッシャーマンズパイで用いられる木製のトロイの木馬だった。
「どざえも~ん、これじゃ型が旧すぎてVistaと7にしか通用しないよぅ」
のび太がどら焼きを冷凍(したままの)つけ麺に浸しながらそうごちる。
あつもりだぁ!?ウチはねぇ、そういうのやっていないんですよと新宿歌舞伎町の黒服が喚くような喚きメキメキメキシコルスキードストエフスキーキエフスリーエフもファミリーに取り込まれてサンクスサンクス。
チャーシューっていう響きが中華的
チャーハンはハンソロみたいなモンゴリアン・チョップ
肉まん解体、キン肉マン暴行、マンハントが趣味です!
と、自己啓発サークルでおっぱいやおっぱいやパラノイア乾杯やなんてスクランブル交差点で週三回は叫んでいたからこんな最悪も最悪な人生を送っているんかなと思うけれど、いざ自殺する時に何の躊躇いもなく出来そうだから、その点に於いては幸福かもしれない。大体人間なんていつ死ぬか分からないし、それを早めるかナニするかくらい豚みてぇな俺にだって決める権利くらいあるだろ、こんな豚小屋の豚が闊歩するアホ面のアホが無駄にうるせぇ世界で。
さっきっからバカ笑いを続けるどざえもんは溢れるコンビニ系スーパードライの泡を必死に抑えながら小尿を失禁していた。小用があると言って如才なく立ち去ろうとした僕。その刹那、のび太がドヤの三重顔で叫び始める。
「あら、あっあっあー!! どざえもん漏らしているゥウフフ、ミーちゃんに言ったら、どんな顔するだろうねぇ~ウフフ」
いや、俺どざえもんじゃねえから。
僕はそう言うや否やのび太を殴打し始める。
ぶっ飛ぶ眼鏡
ぶっ飛ばす環七
脂飛ばすインスパイア
あばら屋曝すエンパイア
賭博屋明かすアンパイア
やがてボコボコボコ、と泡が立ってきたので、寸胴に香味野菜をいれる。
おお、心の友よ貴様の追悼は俺のリサイタルで必ずやるかなアッーアッーアーッ!!!
とかなんとか云いつつ、彼の商店はトカレフを卸すことで必死。
こめかみすら喰う俺ら、脳は90s人食いのグールグルグル(@_@)
「ママー!お腹空いたよぅ!」
そう叫べば、出てきたのはどざえもんのケツ割り豚足一キロとまだ爪を切っていないモミジだったので、僕はツインピークスに欲情を続ける父母の横で、一心不乱に爪切りを動かしていた。