haiirosan's diary

散文とか

Foolish Summer 2012 0617

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https://www.youtube.com/watch?v=45jFfJd0H5k

カーテン揺れる 透明な来客

アイスクリーム溶けた 零すバニラ

不穏と平安 冷たい夏

カッター照らす、光に怯えて

Foolish Summer Foolish Murder

 

スカート揺れる 影が消えるGirl

黒い葬列 零す涙

不穏と不安 死にたい夏

カッター探す、あなたに怯えた

Foolish Summer Foolish Murder

奇麗な時計草 切り刻んでイタイ

嫌いな君は 水面に浮かぶ

白い肌は 透き通ったまま

 

月が揺れる、白痴の夜空

舞い散る花火 殺す私

笑顔と不安 死にゆく夏

カッター刺さる 君を見ながら

Foolish Summer Foolish Murder

嫌いな身体 切り裂いてイタイ

奇麗な君は 飛び降りていた

白い肌は 柔らかなまま

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Equal Moment

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6の雨後に世界はRequiemの休符を斉唱する

5の翌朝に皺の無い鳥籠とベッド

4のヘッドフォンが断線したことに気づく刹那は、

遠ざかる耳元で囁くのはシャッターの記憶と――

カーテンを喪った裸の窓が「ひびわれたとき」、夕暮も夜も境界線を亡くしたから

どうして未だに蝉時雨は降り止まないのか?

問いかける少女に、3人の亡霊彷徨う灯台からの応答は無く

唯、無機質な記号と無慈悲な%が提示されただけだった。

In the Flat Field,Moments Faded.

乱れない空、崩れるだけの未来

改行だけのシャンプー、温度計の死亡記録に刻まれた香り

私の濡れた髪を撫でるのは、穴の空いたレインコートだけだと、赫い毒を帯びた唇が囁いた気がした

晴れた空の夢、ユメ、ゆめ

光が誰かに  希望を、(絶望を)

インクが自動筆記で書く人形の詞が水に浸される時

八月の朝焼けはチョコレートミント・アイスケーキのまま、もう溶けることはない

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Ghost In the Guest House

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「この中に死者がいる」

そう叫んだ君が居たのは深海のような霊安室だった。

藍色の避雷針、12月の造花、空白と海月

ただ、溺れていたような気がした

――私の足を白衣で包む暁光の海抜零m

私の瞳に映るのは夕焼けの指先が描く、「静かな終末」だけだったのに、

マリリスの円卓上で存在しないはずの紅茶が揺れる

角砂糖を削岩するシンディーのアイスピック

Salar de Uyuni に落ちていた、赤い靴とブランケット

彼女は天秤に載せた砂糖と塩に無言のままアルコール・ランプを翳した

理科室の夢 揺れないカーテン

色褪せた記憶、色の無い森の記録

3階の踊り場、開かない傘濡れて

穴の空いた上履きと心に、貴女が狂う前に救いを

ほら、3番目のドアが音もたてずに開いて――

「この中に死者はいない」

そう叫んだ君が消えたのは、深海のような404号室だった。

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水羊羹を誤読して、彼の躍動或いは記憶

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――或る日、彼は水羊羹を誤読してしまった。
彼が誤飲したのは暗い黒いスーパーボールだと彼女は言ったけれど、僕が視ていたようなサ変の上二段と「世界の終わりな沈黙」を目の当たりにしてもワルツを踊るスーパーボール。
見知らぬ黒服の生ける屍が這い回る街、見知らぬ異国の少女たちの赤い靴が撫でる34‐56,見知らぬ二人が這わせる唇それとも口紅?
僕のコンタクトレンズが外れたことは秘密だよって、
僕みたいな誰かが囁いた気がしたけれど
6月の花壇の汗ばんだ君の名を忘れたから、わたしはうつむいたままだ、
砂塵の砂埃、二重の羊羹 香る煙草の硝煙
明日のないような無音の車道
明日もみえない白線と境界線を越えて?
明日もきこえないその旋律に血を流す
仮名のスタンダールの筆先が血に染まり、『赤と黒』を描くように
黒いスーパーボールモナニイロを帯びてゆく
Marlboro轢き殺された午前16時、誰も問いかけない彼の色彩
気にも留めず、彼は孤独なショウに狂い咲く坂道
アスファルトを匿名の照明が照らせば、四弦奏者の刹那は譜面を鋭くする
六弦の私が奏でる黒と白が夜に溶ける度、私の箱庭に白昼夢が広がって拡がってひろがって――そこには何が?
……煉羊羹から連想する色は感情迸る赫だと君は嗤う、僕が軒下で君と聴いていたのは水風船と風鈴が粉々に砕けて、蝉時雨だけが永遠を奏でる水無月だった。
――喧騒と鴉が飛び回る街、記憶と記録と化した鉛色の犬
朝焼け、白昼夢、逢魔ヶ時、汚れた革靴、蒼いコンバース、紅いハイヒール
スクランブルのカメラに映るのは濁った硝子の眼
眩しすぎる太陽、狂騒と虚ろを他所に、無軌道に無邪気に転がるスーパーボール
彼の音色とリズムは、確かに渇ききった夜に華やいでいたって
僕らはいつか思い出す気がするんだ

 

0.001¢カタストロフィ

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藍色の藍色のドレスコードに終末の予約は無いとマグリットが笑う。

ステンドグラス美術館、供物の肉が彩られる姿を、日傘をさす少女は虚ろに眺めていた。45℉の斜視、ボンネットに転がる地下街の法被、カスタネットの」片翼

0.001¢カタストロフィ、永遠に終わらない蛍光灯と蛍の――

僕らが打擲したScene5のリプレイ・スローモーションにcitrusの王冠が剥げて、0.001¢カタストロフィの右目(だけが)零れ落ちたようなきがした」 台詞、▼▼▽、罪、私?

罪を誤読した裁判に、彼らが死を齎せられないのは恐らくそこに紙飛行機が飛び去ったからだとボーイング777は0.001¢カタストロフィ・スロットのCRに押し込められない。

月の裏側、兎の肌が暴かれた予言の書『0.001¢カタストロフィ』、

太陽の表皮にオレンジの果樹園を植えれば、赤茶に煤けた農夫とライ麦バナナにSunkistへの0.001¢カタストロフィ

ブルーシート・トレマーズ

ブルーバード・グラストンベリー

MESA BOOGIEに赤い血が混入したから、Post Scriptは4曲目に組まないと

45「サンドウィッチ」・BOXに待針が待機することに、どうして彼らはエクレアを拒絶するのか。0.001¢カタストロフィの空白をウヰスキー琥珀色で埋めることは土葬国家も認可したはずなのにな。

メキシコの針葉樹林、セスナが藍い海を焦がせば、死者の書に二人の名が刻まれる。

A.K,K.I,0.001¢カタストロフィ,これで正式な3名の名が微塵切り。

錆びた鋸での短冊切りのやり方が分からないと、コックサック・シェフ・水道管の亀裂、水道橋崩落、水仙の季節の暗転、0.001¢カタストロフィ

繰り返される、0.001の視力に僕に合う眼鏡は無いと¢誰かが云ったけれど、すでに終末は訪れ始めていたから、僕にとってはどうでもいいことだった。

 

 

Swim Ciel Bleu Rumble

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――そして焦熱に晒された世界の中、私は霊安室の椅子に縛りつけられたままだった。

いや、縛りつけたというべきか、試験管に納棺されたブルーハワイと死、猫の爪先に塗られたコールタールに放たれたコットンの染み、散弾銃、羅針盤の行方不明。

蝉時雨に残るのは水鏡では無く、色の落ちた積木だと蒼いワンピースが訴えたが、その裁判記録はすでに赤蟻に食い尽くされてしまっているのに、誰があの日傘の残り香を救うことができるのか?

海辺のジェシカ、恐らく君は致死量の海月に腕を抱かれて、7月は脆く燃え尽きてしまったけれど、アイスリンク上に張り巡らされた十字架には、未だに風切羽の鳥たちが停泊しているはずさ。そう、いつか訪れるかもしれない(清廉なままの世界の終わり)のプラネタリウムを永遠と眺めながら。

どうして、折れた翼の天使は海面に浮かぶのか?彼女の死が壊死だとしても、アスファルトに咲く花が造花だとしても、いつもブルーシートとKeep Outは真相を覆いつくしている。此処に置かれた首は脊髄の視えない透明な雫、此処に置かれた眼球から流れるのはマリアの血とブランデー。

理由はわからないけれど、白いカーペットは沈黙と酩酊のままだ

理由はわからないけれど、赤い部屋で飲む麦酒は僕の喉の渇きを癒すことがない。

理由はわからないけれど、ドアノブが無い部屋の何もない狭間に私は、

体温計が砕け散る時、氷枕が白紙の草紙を提出したとき、講義室は密室と化して、僕は32の花束を買いに行かなくちゃいけないけれど、花瓶に押し込められた注射器と錆びたナイフの記憶を僕だけが忘れていたから、空白の青空はずっと無言のままだったんだ。

蒼い夕刻、茜色の終幕

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https://www.youtube.com/watch?v=HApEtZwSmR4

 

夕焼けに終わりが染まってゆく
ブルーバード、墜落 気が触れた時計の針
揺れるカーテン 焼け落ちて
暴かれた 汚れた色彩

虚ろな行進 寂れた雨に濡れて
青い階段 踏み外す裸足
突き刺さる 希望の絶望
白い眼をして、僕は忘れてしまう

紅いワンピース 砕け散る、記憶
白波に世界が攫われて
夕日が灰になって、僕らを飲み込んで
沈黙に抱かれ、暗幕が降ろされる

 

https://soundcloud.com/haiirosan-27/another-endroll-ver

 

The end gets stained in sunset
Bluebird, the needle of a clock touched by the crash
Shaking curtains burned down
Revealed dirty colors

Vacant march wet with wet rain
Blue stair step barefoot
Hopeless desire of stabbing
I have a white eyes and I forget

Crimson dress crumbles away, memories
The world was kidnapped by white waves
The sunset turned to ashes, swallowed us
Embraced by silence, the dark curtain is dropped