haiirosan's diary

散文とか

下弦の彼岸花、蝉時雨の福音

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下弦の彼岸花が太陽を覆う

金貨に粉砂糖が絡みつく、ビーカーに溺れるローズマリーと紫陽花が黙視した朝焼けに太陽は琥珀色の霧雨を零すが、そこに渇ききった12ダースチョコレートは存在せず、海と花束、「架空のノンフィクション」が曖昧な世界線を無音の旋律で浸して。

やがて(あるべき)世界は終わらない夕暮れに染まり、鴉たちの台詞は「私の書く字は血のついたナイフだ」のみとなってしまった。

セカイが血に染まっても蒼き孤独と翡翠色の万華鏡は冷感を保ったまま、そのスカートを汚さないままで漂っている

数字が金言と化し、死と詞がカウントダウンを刻むとき、抽象的なObject Bellは彼女の眼球へとすり替わる。

スクリーンに揺らめく色彩の果と蝉時雨の不協和音、君の手を白日の下へと切り分けるのはそう、眠り人形の手に添えられたバタフライナイフだったのだと、あの日のライ麦畑と祈りが再審を請求するけれど、「9月にリプレイは存在しない」と。

私が磔に処されたホテル404、ゴルゴダの硝子を愛撫するL/Rの瞳が凝視しているのは――

灰色に濡れた白昼空と彼岸花か、それとも、

 

降り止まない雨の五連符

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蒼白月が視ている気がした。裸の陽光が水槽に溢れていたけれど、ライム溺れたモスコーミュールが私の最期を通告するとは彼方の飛行機雲もうわの空なのだと思う。散りゆく朝焼け、夕暮れの誤認、彼女が焦土のアスファルトを殺した時、千の蝙蝠傘は縊死対と化すから――

水蓮咲く深海二千m,3mm/0.3の亡骸が散らばる深淵に彼女の淡く色づいたスカートも焼け落ちて、クーラーボックスの氷塊砕け散る音色と静脈の断面、冷たい13番目の階段から転がり落ちる唐傘に貴女の命運が刻まれているとしても、誰が9月の革命を模索するのだろうか、

草臥れた木片が揺らぐ水面、暁雨を喪った灰色の世界で渇くことの無いアイス・ボックスに潜む罠、浮かぶのは清廉さではなく金魚みたいに淫らな色彩だと君の髪が霧のように描く度に映るスクリーンの16,ほら、水死体が白骨化すれば白波に溶けて奇麗に消えてしまうから、

金貨が錆びゆくリバーサイド、紅花色の詐りに誰も気づかない淡い朝に季節はずれの金木犀が静かに揺れる。酸素の無い藍色の飛行船はプールサイドだけに墜ちるといつかの君は言ったけれど、朝焼けに灯りを消すことを忘却した閉ざされしワンルームにはもう誰もいない。

××の偽装、ヴェルヴェッツが轟音で鳴り響くステンドグラスに僕らは境界線を喪った水と愛の無い浴槽に沈む石鹸の変死体、青ざめたシャワーカーテンが焼け落ちた刹那に裸体の棺桶が開かれるような気がしたけれど、ハニートーストは焦土と化しespressoは赤ワインにすり替えられ

「ほら、また繰り返しだ」

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六弦が読み躍るエンパイアステート、彼女の滑落死体は綺麗だったと蒼い彼岸花が囁くけれど血塗れの絨毯の水平線上で割れた無花果の手首に水脈は無く、オレンジジュース溶けた夕刻に黒衣の林檎飴が砕けたのはあの海辺の月夜が永遠のように思われたから、

線火の雨が降っている。倍速で炭化してゆく喪服に早すぎた埋葬の38頁は蒼白な表情を浮かべているけれど、暗闇に浮遊する96猫が行方不明のサイレンを掻き鳴らすタイミングを逃したから、ドッグフードが硝子箱に詰められた木箱にあなたの血を混入させるのは危険だと花魁が嘯いた。

水仙を木蘭と誤認してしまったけれど、箱舟の中は平常運転だと『審判』の門は口笛を吹く、病んだカテーテル、流血するのが眼薬だとしても盲目の砂塵が藍色のオアシスを陥穽させてしまう。紫式部の月、×の昇天、ドッペルのパントマイムに嗤うのは一体誰なのだろうか?

木馬がジェットコースターで円転している。繋がらない黒電話の呪詛が輪廻を繰り返す中、支配者階級はジンライムを水と誤認するがシェパードの市民革命は大衆食堂のMDMAに砕かれた海辺、chordストロークの無い司会進行に燕尾服は首を零して、ほら、舞台には君だけが無表情だ。

静謐な金曜日が訪れる。永遠のエンドロール、赤錆びた車載カメラに映る亡霊は左眼の蒼い水面が透き通っていたけれど、霧に浸された38階の螺旋は未だに心停止した右眼のままだから、白骨化した私は君の4弦と僕の6弦が縊死することに誰が死刑判決を下すのだろうか?

SAt」…

sun―

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月曜日の棺桶は冷たい、気の触れた体温計が失踪するフローチャート、今が未だ12月だと誰が照明するのか。箱船に閉ざされた匿名の表情と銅貨、変死体と化した自転車に挾間の時を求める少女の首飾りは錆びついたまま、終わらない8月を浮遊する。

炎上する火焔弾に偽りはないと誰かが言った気がするけれど雷鳴の記憶など遙か彼方のドーハーに沈んだMig29の翡翠イロの波間に彼女はカッターナイフを刺し入れたけれど、その髪は生糸のように解れ永遠のサイレンの理由を知った時、気が触れてしまうのは――

水鏡が砕け散った時、漂う灰色のヴェールが雷鳴に引き裂かれる。垣間見えた神の淫らな脾臓は蒼白なまま傍聴席で絞首刑に処されたが抗酒剤が溶ける午後に(かつてカステラだった人々)の微笑が拡がるが、ブルーシートは偏西風に揺らいでいるだけだった。

木片が浮遊する朝焼け、鳴らないアラームに半壊したセドリックはクラッチを切るはずも無く、地下鉄は絶望を嘯くが彼女のチューインガムは4を切り刻んで、プールサイドの鬼門季節はずれのブルーベリーフレーバーに藍色のシャツが沈む時、救難信号が不協和音を轟かせる。

金貨が錆びゆく時、私の淫らな青痣が心肺に浸透する。48F暗い窓際のメロンソーダが死の色彩を刻むとき、彼方の鴎が油田に溺れたことをバグダッド・カフェのコーヒーに似ているねと君は言ったような気がしたけれど、此処にあるのは朽ち果てたゲームセンターの狂い咲く残像だけだった。

 

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Reproduction à montrer le 2 septembre

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「Fucking Rock Star」

破滅した音階、ぶっ壊れたのはアンタらさ
27Club Heaven サーカスに切り裂かれた心と六弦
スターよりノイズ、愛すべきはpops? Rock'n'roll?
――耳鳴りの果てに聴こえた蒼き夕景のフォルテ
燃えあがるCONVERSE 渇ききった純粋と天使
茜色の刹那に枯れ果てたメランコリーが曝され
彼らのカールコードは断線する――
そう、歪んじまったのがmarshalだったら
狂ってんのがツーバスドラムなら
奴らはヘッドフォンをスクラップに変換しない
心の砂漠、「川の流れのように ゆるやかに♪」
傍観するマネキンの8090退屈な中流
減速するhighway
傷だらけのmy way
……薔薇がオペラに投げ込まれる時
タキシードの群衆の首が切り落とされる
安全ピンで象られた十字架から滴る血
ファジーコード轟いて、泣き叫ぶ偽善者
Sidの4弦が変死体と化す時
左利きの彼女の目に映る世界は輝いて……
夢は壊れましたか? 壊れたなら、私のナイフとシールド絡ませて
エレクトリック・ワルツ、イカしたノイズで天国への階段転げ落ちてよ
俺はRock Star
Fucking Rock Star
ねえ、病んでんの、残酷なの、純粋なの、飽きてんの?人生に 日常に 生活に、それでも
アンタはRock Star
地上にのさばる下らねえ奴ら
アンタの狂気と俺の狂気で
奴らを殺して/美しき破滅を 

私は零時に鳴ったら水煙草とCLUB HEAVENに、

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――夕刻の13階、黄昏れる少女たちだけが青く、世界は茜色の焼死体と化していた。街の喧騒、4の無いクローバー散って、噴水の影に佇む赤い真実は純粋だって誰が信じるのだろう。夕凪が死の愛撫と囁きを交わすけれど、其処にある柱時計とラム・ボトルの亡骸、灰色を喪っていない革靴は永夜を迎える……

倶楽部で狂っているのはペンシルケースだけだと或山茶花が訴えた、脳は零年代スパゲッティ・ドラムンベース兎畑が勧める錠剤の色すら識別できず私たちはモノクロの平行世界にいるけれど、私の爪先が貴女の髄液に触れる時、藍色(だった)蝙蝠傘も再び開くのだろうか、そう針の狂ったワイングラスと共に

トリカブトトランジスタ、隣の(44)が煙草の空箱を投げ棄てた刹那、地下鉄は炎に包まれた。クレープに隠されし権力闘争、店頭販売のscreen狂って、俺たちのサンダルに異議を唱える三権にシェルターは無く、84のコンビーフ紅の豚どもが酔いしれているのを死のカウンター10R間際に見た

殺人棟倶楽部B4,水槽だけが煌びやかな堕落の楽園にシーシャとポリンキーを持ち込んではいかんぜよと地下鉄広告が五月蝿い朝、何だか蚊の群れが私にとり憑いているような気がするけれど点滴が翡翠色なのは世界の終わりの印だからと君は云ったけれど、君がborderline headphoneを外す時、その色は――

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Lunch xOb Obscure

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トランクシートに遺された藍色の赫を忘れていた。

ゴルフクラブ、杏飴、線香花火チル12月のカーテン

花瓶に突き刺さる是空の13、黒電話を血で染める時、切断されたのは血管かロープか

青銅の噴水に差し出すのはルルドの慈悲か偽りの

祈り

フィラデルフィア・ファンファーレの幻覚、燃え尽きた国旗が全て架空の机上論であると明かされた刹那、鴉は夕暮れの境界線に佇むのだろうか?

彼女たちは浴衣」を」\\焦がしたまま、九時の無法地帯をさ迷っている

鉛のObscure,切断と絡みつくハイヒー

ルに導線冷めて朝、朝、青さ、空が暗いから今日は終末だと渋谷駅前のマネキンが呟いたけ

れど、惜しくも「151文字」の詞は赤

字のまま、彼のウォ―ル街は脆く崩れ去って、裸

足の午後が、エビアンがギルビーに変換されたLun

ch xObが開かれ

る。↓

「そこには空白のルービックキューブと唐牡丹の褪せた」

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