haiirosan's diary

散文とか

翠緑に添加された果糖

終末の交錯、蜃気楼のような痕跡は夕暮レに拭いがたい傷を刻んだ。 止まらない血 揺らぐ断片 無慈悲の警報 悲嘆に暮れる黄昏の匿名 炎上するのは仮想空間ではなく 君が死体のままの世界だから―― 翠緑に浸された死体。 無言に添加された果糖、偽装に塗りたく…

陰翳を卑下した秋茜と止血剤

「世界の果ての果てまで硝子で出来ている」(彼)が嘯いた地平線の彼方には氷結した蜃気楼が拡がって、淫らな猟奇殺人の色彩すら、何処か柔らかな揺らめきを湛えていた。 ――終わらない夏の白昼夢を映しだすガラスは、次第に焦熱を帯びて、凡てを焼き尽くしてし…

黄昏、青一号の海原

カーブミラーに映された「逃れることのできない死」は、夕暮の終わりと共にリセットされるはずだった。道端に転がる凝固した血痕、 融解した肉塊、 塩の眼と海に傷口を、逆さまの祈りを、正体を喪っても尚ずっと__ 路地裏の暗緑・透明な水 オフィーリアの叫…

琥珀色の失楽園

微睡みの花花に 昏迷のコンタクトレンズ剥がれおちて__( ) 色褪せた彼方の春雷のワルツ 吹き荒ぶ桜は耳を塞いだけれど、それでも春が過ぎゆくことを止めることはできなかった。 乱れ雲蒼に抱かれて睡る朝 消えゆく白は跡形も無く…… 「夢現と幻覚の中、私…

風鈴狂い咲く「夏」の呼吸に、

地獄のグラデーションと摂氏__に焼かれ、ペリエの翡翠は緩やかに変換されてしまった。 情熱という名の虚無に永遠と墜ちる夢、 徐々に錆びゆく階段の 13段目(だけ)が見つからずに這い回るのは―― ――奇数の蜜柑に封入された青酸カリが滲みだし、5月は穏やか…

揚羽蝶ノかごめかごめ

輪廻の夕刻は静かに反転し始め、少女の酸素不足は呪詛と共に火を放つ。 より深い赤に切り裂かれた睡りは、死者と化しても尚救いがたく浅く―― 橋の彼方、未だに終わることの無い夕景に、彼は永延の(叫び)を止めることはなかった。 明滅するサイレンの雨、光…

薙刀を解体する少女の眼

仄紅い水底には、秋の牢獄から脱獄した影が彷徨っていて、季節は亡骸と化した。 血塗れの刃先を寒風に晒したまま―― みえない朱を嘲笑うことすら、誰にも止められなく 「咳ヲ縊スルルハトホキ春ノユメ」 白痴の花が咲き踊り 薙刀を解体する少女の眼に蟻地獄宿る…

ブルーキュラソーのグラデーション

紫陽花溶けた朝焼けに、少年の爪先は幽かな亡霊と怨嗟に剥がされてしまった。 だが、遠い警笛を糾弾する185694の使い魔の醜き悪意に、胃からの出血止まぬ少女が手に取ったレミントン・ショットガン。 3番目のトイレに投げ込まれたヒ素の色で観音開きの入口を…

C18Fe7N18±C16H10N2O2

私だけが取り残された砂漠の果て。 炭化した夕日のシャーベット渇いて、蛇が高速道路を這い回ることをオアシス・アイスの色素が描く。 意味を成さない言葉の配列に、地獄の化学式はそれでも毒を織るために、 ――鷺は風切り羽すら亡くしたまま 歩みをやめた葬…

クーラーの無い教室に浮かぶ、縊死体の揺らめき

歩道橋の水平線上、 焼けつく夕日に手を振るのは いつも日々の泡だった 彼方を彷徨う「墜落を夢見た亡霊」 硝子のような夕刻と夜伽の障子 さし込まれるナイフに映る人々は今日も無観客試合を演じて、最期に遺るのは始発電車の放つ無呼吸の悲鳴だけだ、と。 落…

丑三つ時に寄生する薔薇が色を喪う夢

チョークで象る死の証明。 彼方で轟く雷鳴を黙殺するかのように、 無言の炎が彼女のドレスのような懺悔を焼き尽くすかに見えた。 灰色の壁から一歩を踏みだした、 その笑顔は酷く歪んだままで 錆びついたナイフが浄化されてしまう音だけが 青い世界に鳴り響…

カテーテルの姦悪と錆びたベッド

雨音が硝子を炭化させる。 変拍子の化学式が揺らぐ時、 イロは血を纏い水は意識を喪った。 鴎はいつも死体だけを赦して、 いつかの冬の花火も、 黄昏の電線から飛び立つ鴉も、 夕陽のような記憶と共に薄れてゆく。 薄氷、水中花咲き乱れ、水槽は不審死が彷徨…

パラコート滲む造花とハーシュノイズ

落堕の春に、全ては呼吸器を放棄した。 彷徨う怨嗟、文字列が誘発する偏頭痛。 唯、眼前の終幕と蒼に、断線したイヤホンだけが 揺れて、揺れて、揺れ__ 永遠と繰り返されるハーシュノイズ、 鳥たちがサスペンデッド・ゲームに手を振ったとき、あまりにも穏…

溺れる魚の黄泉路

返り血の雨が渇ききった砂漠を彩る。 子供の国、届かない磔、釘の造花。 破傷風とフォークダンスを踊れば、幼児の切りたての首でキャッチボールを繰り返す父子に警告するのは、いつも死んだ眼をした私生児だと。 そうやって永遠の笑いが止まないうちに、存在…

「黄昏の蒼に轢かるる夕陽の眼零れたミルクすくわれぬまま」

目に映る硝子世界に二重瞼は脆くも崩れ、君のノスタルジアは、ただ空白な群青色の水彩画を染みこませる。 誰かを望む住宅街、子供の悲鳴はいつも悪意に浸されているきがして、私の唇から血が滲む。 いつもの朝、永遠に開かない鍵に爪痕を遺すのは、あの日の…

イチゴ畑と死体遺棄

秋の入口を忘れぬまま、いつかの縊死対がワルツを躍る。 茜色の季節、或いは水面の季節。 悴む手に熱と悪寒を帯びて、心肺が零れ落ちて街は紅葉跡のように色づく。 誰にも踏み荒らされない色彩 誰もいない車道をそっと撫でる風音 轢断されたショートケーキか…

線香花火の水死体

消えゆく硝煙反応にクリームソーダほくそ笑み、密やかな街頭スクリーンに踊るシルエットは、唯々消えゆく為の淑やかさだった。 遠い町、遠く、夢、幽かにカッターナイフ揺れて。 オレンジジュースの苦々しい笑みと、水鏡に揺れるゼリーに甘味料を混入し忘れ…

1989年、生まれ落ちて死にゆくのは、

手を伸ばせば、その先にあるのはいつも鉄条網だった。滲む血の行方すら渇ききって、いつか降る雨に救いを求めても、穏やかに浸食する砂塵の音色だけが永延と鳴り響いて。 錆びた剃刀空1989年、茹だるような快晴と青雲の或る日、一匙のバニラが世界に零され、…

最期に彩られたラストシーン

誰かの絵画が磔にされていた。 赤い血を吐きだす雪景色はもう夏を忘れたまま、最期のグラスワインを喪失してしまう。 夢現な物語は、渇ききったフィルターは、いつも心に清潔なバタフライ・ナイフを突き刺す。 もう零す血すら無くても、深々と。 浮き沈みを…

12/9~12/13 自作短歌也

1, 薄紅葉 色を失い 命果て 瞳に遺るは 刹那の陰画2, 五月雨と 唐傘彷徨う 夕暮れに 誰そ彼問うは 曇り硝子3, 甘露空 蒼白に濡れ 血を流す 綿飴の午後 蜜蜂墜ちて4, 火を放ち 嗤い堪える 午前二時 埋める生首 終わらぬ桜5, 冬空に 死体ふらつく ネオン街 赤…

水鏡に映る蜻蛉と黒揚羽

かつて「空白であった」はずの棺桶に落とされた、造花の花束。 這い出る黒揚羽、逢魔の夕光に照らされても尚、彼は畳の上で冷気を湛えたまま。 悲劇の始まりはあまりにも唐突だ 悲劇の終わりはあまりにも鮮やかで 私の眼に刻まれた、ワタシの靴が赤く染まって…

円環構造の俳句と疑問符

硝子細工の夕暮れは蒼の操り人形だ 教会のステンドグラスが朗らかに嘯くけれど 彼女の色彩は未だに死んだままだから―― 空白のチケット 虚ろな番号を君は言い当てることが? 4730821569 ハーシュノイズ モノクロ・ブラウン管越しに視た観覧席には、たしかに1…

薄荷雨の花束、死者と讃美歌

――籠女は茜雨に草履をなくし、手を伸ばせば届く琥珀の光に触れず 「君の首を切り落とす為のピアノ線は、蒼に隠れていたはずなのに」 そう、死者の花束はいつも山茶花だった雨音揺らめく追憶、彼岸花の嫉妬黒い葬列が赤く変容する時炭化した朝焼けに手錠煌め…

3番目の椅子とブランケットを捜さないと、

少女の戦場を夕陽だけが照らす滴る血と骨が凱歌を嘯き錆びた手錠が自らを自らでいる為に自ずから偶数であろうとする断線は幸福である断絶は幸福である断崖から身を投げる君はいつも、全てが断ち切れた時幽かな光と止血剤がそっと射し込む 心臓と敗血を零しな…

車輪の下、歯車の幻覚、内臓の共喰い、

欠席に浸された教室、ノートに突き立てられたナイフからは幽かに血が滲み、揺らめく影が握り締めた鉛筆は窒息死として処理された。 「記憶」 記憶は少しずつ薄れて、暗い夢が現実に肉迫する。 網膜と鼓膜を揺らす影のトレモロ 「バニラのドレスは脾臓を動脈血を…

神なき深層網から

放たれた虎とコデイン、止まらない吐血と咳に 血塗れの君は足を滑らせて38――0。藪の中は無罪に溢れていて 白昼アスファルト上では 無垢な赤子の左手が切り裂かれる流血すら隠匿する太陽に審判を下すのは 壊れかけの蒼だからと 神なき深層網からそっと呟くの…

青熱に焼かれたレンズ・フィルター

夏の青は永遠と呪詛と讃美歌を歌う 石化するオルガンの嘆き 焼死体と化す百年戦争の末期癌 かつて教会だった―― かつて無垢だった__ 此処には誰もいない 透き通った吸い殻の呼吸が海水に溶けて 遠くの国の誰かを殺すだけ アスファルトに染みる悲鳴 レガート…

8月32日のブラック・フラッグ

逢魔ヶ時、遺影のキミの声が永延と反芻するから、私は8月32日のブラックボックスをいつまでも掻き毟っている。 「君はあの9月を覚えているか? 空白と色彩のカクテルに溺死した死相漂う日々を」 血塗れの管制室、Jefferson Airplaneの遺体が未だに見つからな…

Saihateokehargawacoremaー

――俺が信者マーチを詠唱する程に好きなハードコア・パンクはBLACK FLAGであることは誰もが知っていることだとうまるたみるユミルタミフルハミルトンプラトンミルトンてつがくばけがく てっちゃんうまかっちゃん、ヽ(^^) !(^^)!うまかっちゃん!死滅したO…

空白の記事

空白の記事に唯、水色のソーダが滲んでゆく 文字化けを何よりも怖れる人々は 永遠に真相に辿り着くことはなく―― 44面に刻まれた君のモノクロ 色彩に深く潜られた轆轤 廻る廻る廻る、桃色の太鼓 彼女の首より彼の首の方が切り口は綺麗だ 彼の静脈血より彼女の…