haiirosan's diary

散文とか

2014-01-10から1日間の記事一覧

温かいかき氷という矛盾

世界の終わりが千鳥足で空に倒れ込んだかのように、街は群青色に染め上がっていた。夢うつつの状態である私は幽かに期待した。眩い太陽は姿をくらまし、街灯も鴉も戯れることなく沈黙している。毎朝聞こえる金属質な子供の悲鳴や、不快感に満ちた老人の呻き…