haiirosan's diary

散文とか

2019-07-21から1日間の記事一覧

夏の雨はいつも残酷だから、

雨の通続音がラジオノイズに溶ける 最期の子守唄がサイレンに変換されても尚 水灰色の旋律は止むことなく 錆びついた人魚の叫び 匿名の少女がナイフを握り締めた時 街の柔らかなネオンが幽かに揺らいだ―― ……楕円の楽園、花火と隠匿 色彩罪はモノクロームのト…