haiirosan's diary

散文とか

2020-08-16から1日間の記事一覧

「四四番目の空白」と蒼穹の破傷風

暗濘の彼方、 流砂のような火炎が、全てを焼き尽くしていた。 傍観或いは感傷 (それら)に浸る誰もが 既に火葬場の暗闇深くに沈められ__ 刹那に映る炭化した彼らは 暗幕の小さな悲劇にすらなれなかった。 視えない鬼が手招きする黄泉比良坂。 言葉も無く …