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haiirosan's diary

散文とか

池袋哀歌、エレジーは田舎に捧ぐ

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夕暮 愛暮 白暮 レトロなメトロは混雑して乱雑
吐き捨てる唾、掃き捨てる瓶、ハイネケンの憂鬱な午後

独りさ迷う境界線 此処は誰もが迷子に売り子に、そして落伍する心
アア嗚呼、彼の名をこの幾ばくの人々が蠢く改札前で叫ぼうと、やがて来るのは白痴の警察と狂犬病の犬っ殺

ところで僕は異国の人に話しかけられた。どうやら某ホテルに行きたかったようなので、Go Straight,ahead.とまるで読経のように唱え続けたが、それでは数十秒後に明滅する青緑と深い赤の光の下で彼らは鬼灯の塊の下敷きになってしまうではないか!と思ったが、アタマが割れそうな低気圧の曇天の世界では、僕は唯彼らに幸あれと、取り繕った「さよなら、お元気で」というジェスチャーをすることしか出来ない、そう現代的鬱に取りつかれた憐れな人間だから、多分二年前に出ていったあの娘も僕のことを小馬鹿にしたように笑っているのだろう。

人、人、ホモサピエンスの群れがSHAREのヘッドフォンの外壁を突き崩す。
それは僕の意識の問題だろうか?いや、そうとは限らないだろう。だって、僕の45°後ろを歩く見知らぬ女性も31アイスクリームを貪りつつ、ブツブツと不穏な事柄を呟いているもの。
「貴女は此処で革命を起こすのですか?」
「いえ、唯の無力な人間の無為な呟きなのでおきになさらず」
「そうでしたか、ところでその溶けかけたチョコミントフレーバーの色合いが艶かしいですね」
と、会話にならない会話、或いは人 ゴミの中で視た幻覚は無惨に燃やされる、期間限定のフクロウのオブジェのように刹那であるが、それと同様に無印良品で配られた試飲珈琲が中々の旨味と哀愁を纏っていたので、もう一杯飲みたいという衝動に駆られたのはここだけの話。