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haiirosan's diary

散文とか

SweetLeaf,lunch,MeatPie

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黒百合白百合、散りゆく桐花や芥子の花弁に囲われた白黒紫に染まる淫靡な回廊で、私はミートパイを虚心に貪り喰らっていた。
生い茂る草花、花粉症の君には地獄のような空間かもしれないね、或いはchocolate中毒の貴女には、と嘯いて笑う私の網膜には既に虹色3mm刻みの網目が不規則に蠢いては現れ揺らいでは消え、ユライデハアラワレ、ウゴメイテハキエル。白眼を剥くSiam猫の口の端にこびりついた赤褐色の牛挽肉の破片も、メキシカン・Chile,或いは修羅とエルパソに淫らに咲くあの娘の乳房の匂いがしたような気がしたけれど、どうもデオドラントよりは記憶や皮膚に残らない、まるで七月の嵐のように去っていく代物であったような気すらする。
然して、ミートパイの断片が数ミリ間隔で零れ落ちる、薬浸けのサンキスト・オレンジの海と
化した、天国のビロードの絨毯上、日常を成形するクソッタレなアスファルトを思い出せば思い出す程に、生活を惨殺して死んじまったような「今」でも、上海で何時かCOKAをsniffingしながら啜った、食に関しては潔癖症の私にはイロイロと酷しい碗と紹興酒擬きと共に供された中国粥のような吐瀉物が口から鼻から溢れでるような、そんな下劣なことも理詰めの能無しの前で高らかに叫ぶ、四月の陰鬱な鴉が、それとも群れの中でジャッカルに狩られたいと願うあの女子高生のように……。暮れる夕暮れに独り、教室の隅に佇む、黒い影のような……。
嗚呼、カーテンが揺れる、鷄の断末魔、彼女の気紛れと今わの際の臭う吐息、liner、硬式球がロイド眼鏡に直撃する刹那、誰かは、確かに夕景に染まり赭美しく染まる、全方位から無防備に覗けるストリップの如き鉄塔に見下されて、それは轢き逃げされる、「何にも期待しなかった狸」のように、全てをさらけ出し、そして死後の期せずしてさ迷う存在となる。だが、その憎しみと虚ろさは、ハンズで金槌と包丁を買い、凶行(或いは打擲された感情の正当な発露と云う人も少なくないかもしれない)に至るような、またはそれ以上のナニカが籠められているかもしれないという、仮定形を四六時中自殺するまで念頭に置かねばならないのかもしれない。
処で、このMeat Pieには玉葱やその他野菜が全く入っておらず、歯に刻まれる肉の食感のみが唯唯空しさを感じさせたのであった。