haiirosan's diary

散文とか

フライパンで悶えるボロニアとヴァイスブルストの悲劇

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 例えば大焦熱地獄と化したフライパンに、簡素な袋に閉じ込められた6本のヴァイスブルストを投入しようとする。ソーセージが真っ当な食料になる間に、あんたが鉛色に飛び込む姿が何度も拝める皐月なのに摂氏30℃、出先のゲーセンからよろめきながら帰還した八畳間がボイラールームか!と叫ぶ間もなく、どうやら壊れたRadioheadからは何故かJESUS LIZARDの名盤『Liar』の一曲目が垂れ流される、ハードコア、ジャズ、狂人の呻き? ボイラーメイカーもとい爆弾酒による汗と眩暈そう彼は初夏の幻聴、これは嘘だ!とそれは某同人アニメの如く叫べば、ヨカタの野次には耐えられないと僕はwireでどうにか頸動脈を切り裂こうとする。

 話を戻せば、ええと若干テフランデクダンサフランコーラン親鸞の淫乱がいい加減に歳だから隠居しろと喚く間もなく、火星のプロパンガスで吹き飛ばす304の親父のかつらとアレ。そう、僕はどうしようもなく男色家で女装が趣味のLou Reedオタクなのさ、と道玄坂の中腹辺りで高らかに叫びたいという、誇大妄想狂的な発想を口元で呟いていて、流石にこれはバーモンドカレーの甘口を敢えて選択して、実家の婆の味を想いだそうと、懐かしのサンフランシスコ、いや四国、シカゴ、越後、備後、備中辺りで追いはぎと売春婦を嬲り殺しにしたい。

 さて話を戻せば、ああ、そうどうにかしてフライパンの直径約30cmに薄切りボロニア・ソーセージとヴァイスブルストを理路整然と落としこもうという魂胆なのだけれど、果たして綺麗に、そう一分の狂いも無く焼き場にスラリとボトリと落せるか、あんたらを大焦熱地獄の先の無間地獄に堕とせるかぁあああああああああ!?と某国産の反吐が出る安酒を煽りながら叫べば間断なく鳴る家のチャイム。

 おいおい、ここはSHOOL KILLじゃないんだぞ、まさか門柱に生首でも置いてある訳でもあるまいにと、隣のチワワがマティー二をがぶ飲みする光景すら、痴話喧嘩の果てに向かいの14歳の少女が25口径のDerringerをこめかみに当ててこじ開けようとする想像の方がまだ現実味を帯びているぜ、なあ?と窓の外で太陽を掴もうとする男に話しかけている間に、ボロニア・ソーセージは惨めな炭に、恐らくJUSTな焼け具合であっただろうヴァイスブルストは黒猫に喰われてしまったので、僕は泣きながら吐きながら近所のDRUG STOREで48円のアメリカンコーラを4缶買って全て交番前で爆発させた。