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haiirosan's diary

散文とか

彼曰く、「大丈夫な」人はいない、と

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 シンガポール・シンドローム、シンガロング・シンディー、ヒンディー・パーティー、レンガブロック・モノクローム、クリアウォッカ・レモンライム、アリアブランカサモンナイト、トリスサザンカブルーレットマリスミゼル・スカーレットはルードヴィッヒ2世の奇行の果てに描かれた富士山を幻覚カプセルを麒麟らがぁで服用した私は今日も朝日の下で首を吊って救われる夢を視る。

「ハニー 今夜はむかつく この世におさらばさ」ipodから流れるドスの利いた歌声を聴きながら、今日も明日も明後日もどうしようもねえ日々を過ごす彼や彼女を閉ざされた屋上から俯瞰していると、どうしても渇いたアスファルトの上でその脳漿を吹き飛ばしたくなる。尤も、手にしている拳銃の弾数は残り一つ。この一発は孤独で無能な私が天国のドアをノックする為のものだから他人様には使えないのだけれど。

 街中に溢れるゾンビの群れと戦い続けて、その後、噴煙と悲鳴に囲まれた公園で生き残った面子で腕相撲大会をやっていると、いつの間にか詐欺系の呪術師になっていて、胡散臭い占いで生計をたてていたはずなのに、何故かクラッシュ・バンディクーの様なダンジョンを永遠にさ迷うという、日曜日の朝の酩酊からもう1000000000年が経った。

 けれど、何時まで待っても物語の終焉、或いは世界の終わりはやってこない。宇宙服の中で蠢く蛆、酸素ボンベにボンドガールのステッカー、砂塵が舞う火星の高架下で独りぼっちのタクシードライバーがモヒカンにすることはアイデンティティの完璧な喪失であるのか或いは。

  拳銃が錆びたシャワー室 深爪 皮膚が嘆く 磨り硝子の境界、私はもう208の夢から出ることが出来なくなってしまった。幾重にも繋がったドアチェーン 鍵穴の無い世界 翡翠色の死の水位が上昇するのを感じるだけの肉体。

 閉じ込められた屋上は部屋に変わり、崇高な師の魂は草臥れた肉体に代わる。クライスト・フラストレーション・フライドチキン、善と光に満ちた彼を裏切ったJUによって哀しみと奸悪に濡れた六月某日、五月蝿い蠅共がたかる昼下りの広場。

 大時計の針が歪むまでぶら下がる裸のKstの指先に、はぐれものの風見鶏の群れが気紛れに突つく間の刹那、敗血入の紅茶を注射針で注ぎ込めば、みんな無様に死ぬからさ。だから君はミネストローネ・キャンベルスープに化膿した傷跡を浸すのはもう止めるべきだと思う。

 そういう訳で、壊れた私は9人のソフトボール系女子にリンチされ撲殺される前に、最期の一発を自らのこめかみに放ったのだった。