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haiirosan's diary

散文とか

蒼い午後と三ツ矢サイダー

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1999年8月、「終わりの日」の境内にて、少女は未来など、喩えば三ツ矢サイダーの硝子瓶の中で跳ね回る刹那の泡だと嘯いた。

少女は今どこにいるのか、どこにいったのか。
蒼い午後に吸い込まれるセンチメンタルは、夏のそよ風に吹き流され、僕も君も飛ばされそうになる麦わら帽子を抑えることに必死だった。

あの雨の日、何故か曇天ではなく、眩いほどに輝く晴天の下で水浸しになっていた記憶は遠い日の夢だったのか?
プールサイド 感情の水位が溢れそうな夏
瑞々しさ、純粋さ、死んでいない眼で見る死んだ金魚の悲しさといとおしさ。
花火が朝顔を紡ぎ、僕らは笑顔を繋いでいた。

――僕らは今震えていない右手に持つダガーナイフと、震える左手に持つ注射器で、白昼夢の午後に頽廃の名のもとに匿名のポルノ俳優みたいなアンタを殺しちまう。
これは悪夢かとMr.BrownStoneに問えば、豚のような呻き声で「いいや現実さ」とのたまう。
tableの上のウォッカとクアーズ。ScreenのScream,ハンニバル紅の豚デリカテッセン。そんないつか観た豚の映画を思いだしながら、アレを廻した現実主義者のミスター・シスターも殺るのは気分がいいような、吐き気がするような。

ソーダ水のような青い空、綿飴の様に白い雲。水色のスカートを揺らしてたゆたう少女の純粋さと碧さにみとれていた。
そして、僕が蠢く濁った夜を嘲笑うかのように、土曜日の午後は切なくなるほどに澄みきっていたのだった。