haiirosan's diary

散文とか

映画とかの感想を書いている間に完走出来ないアイツ

最近読んだり観たりした作品の中の幾つかの感想などです。

スキャナー・ダークリー
薬とクスリと薄氷のような人間関係が織り成す、フィリップ・K・ディックによるドラッグ・ストーリー。
本作のテーマである、自己=アイデンティティーの喪失なんざ屁でもなく、例えば『乱歩奇譚』の如く明智がキめる錠剤のごとく日常的で平穏か殺意を選ぶかは僕ら次第として、作品に描かかれる狂乱は裸のランチをブランチに置き換えたみたいでクール。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
世界観とタイトルがキまっていれば、それだけでイケるね!
といいたいところだけれど、この作品は主人公よりもサブキャラの方がキャラ立ちしていて、これらに翻弄される主人公は、まさしく電気羊達の「悪夢」をみているかの如く、疾走しレーザー銃やらを用いたアクションをせざるを得ない映画タイトルは『ブレードランナー』なんだって。ヒュー、B級!?


THE YELLOW MONKEY『8』
中古でよく売っているけど、かなり格好いい。
一曲目、ジュディはハードロックmeets歌謡曲の完成形でね?

UnderWorld『A Hundred Days Off』
Upな四つ打ちとdownyなチル感メロディーで狭間をさ迷う輪廻の時間。

ルネ・クレマン禁じられた遊び
題名が最高。子供のイノセントを愛する人以外は、主な二人に対して「どう思うのか」気になるような、どうでもいいような。

飴村行『粘膜人間』
再読。やはり狂乱の薬・ドクロの魅せる幻覚描写を読んだあとは、よくわからん屋台で温かい蕎麦を食べたくなります(*^^*)(※本稿73~124pを参照にすべし)

タルコフスキー惑星ソラリス
中盤までの謎めき過ぎな描写や展開が好き。あと緑や青の色彩が好みの方は、ストーリーが難解だの主人公と妻の話がくどいだのいわずに観てみてくだちゃい。寝ていたら寝ていたでいいんじゃない?知るか。

という訳でクソ短くまとめにマトメた感想でしたー。