haiirosan's diary

散文とか

或る朝日と炭酸水の末路

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明日の見えない朝 絞首刑の罪人 うな垂れる私

彼の詩は死を刻む 軋む始発 眩む街頭、渋谷の朝は鴉と革靴がチル

土曜日のポートレイト

日曜日のボードレール

地獄の季節 網膜の剥離

目に映る 灰色の街角 

巡礼者が奏でる doremi 鈍色の輪廻 クラリネット

不協和音と世界のリズム

鼓動は孤独であり蠱惑に浸る水槽は安ホテルの雷の電話に中指を突き立てる

終わりが国道のガードレールの錆のように

始まりは国道の空き缶の煌びやかさ

翡翠色の7up 1upを求める砂漠の巡礼者

歩くことを止めればゲームオーバー

走ることをやめた日々は退屈に鬱屈

僕らは「いつか」の救いを求めている

日々は泡 ひび割れた皮膚

籠城する君 炎上する意味

燃え盛る午前二時 火を消せば そう、あの日が甦る

そして紅海 水深三千mで航海する意味を求め 人生の後悔に溺れている