haiirosan's diary

散文とか

ドーナッツドーナツドーハ海峡の猫

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めだかの学校は不登校児童しかいない。私の三輪車と猫はそう呟きながら竹藪に入っていった。芥川の脾臓を埋めるタケノコの里、蟹がいっぱいのコルトパイソンはジャミングすら意にかえさず反動が強烈で川海老を誤認逮捕するところだった。
ドーナッツアイランドとドーナツアイランドの戦争、アイスランドアイルランドの抗争、Sweet Leaf&SnowBlindの二重の幻覚に夏休みを咀嚼する。そう、7月の海峡に散る何機かのスピットファイヤーは英国の薔薇を散らさなかったが、然し彼を操る操縦士は夢見る機械であり、名も無く国籍も無く恐らく母も無い。無名戦士の墓、其処を荒らすのは俺のアップルパイの破片であることに気づくのは赤ずきんの腐乱死体。ああ、そういえばランチを取ることを忘れていた。ドーナッツ・フライ、バードマンはカニバリズム、フォビアのフォアグラはもう肝硬変でくたばっている。空腹?それよりも廊下に横たわる魔女の正体について知りたいな。
そう言うと君は私を新宿五反田前のようなアルタ前のショーパブに連行する。ここで自転車の群れを蹴り倒すのは鋼鉄の処女のストリップを視るより遥かに興奮するからと。
ベルのないバイク、ベルクで詠む俳句、退屈しのぎに細工したら都庁が崩れ落ちる幻影を見た。さて、鍋の中で沸騰する鍋。やかん投げてフリースロー、中身は紅茶入りの鼠、彼の頭にはスターゲイザー・パイのことしかない。曾てはπ或いは牌を輪廻する車輪の下の猫のようだったのに。曾ては星屑に乗って大西洋で水風船のような水死体に成り代わることを楽しんでいたのに。
そして今、猫は私がこたつを隠したことに怒っている。炎天下、堀ごたつは大焦熱地獄みたいだからと呟いても、猫は私を睨み続けている。

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