haiirosan's diary

散文とか

ロードサイドケーキトランキライザー

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私の右目で血塗れのパウンドケーキが蠢いている。ブラウニーの指名手配、過剰なダウニーに水中毒に陥ったボイラー。
トランキライザーにエンドラン、致命傷の果糖の甘美さに檸檬曹達を一杯。
draft beerに溺れる朝日と加熱処理された死体。パンティをBuzzすれば、水曜日の缶バッチが錆びることもない。そういえば、ケーキ屋に突っ込んだリムジンからは甘い匂いなどせず、ただひたすら紅い匂いに充ちていたらしい。ダージリンの砂漠、ベルガモットの印。
リムジンバスが片足を乗り付けた電車の首吊り広告は変態的だが、7弦ギターを割り算する際に電卓がいるのかと聞かれたら、私の切符はダークマターに染まる。
黒い影の彼或は彼女はコック帽にグルタミン酸星条旗を隠していた。南部戦線異常なし、その旗に嫌悪を示すクーパーとジャスリーンの表情を私は理解できなかった。紅茶の水溜まりと二十日鼠の死体、M1ガーランド・ライフルの閉店にトーチカが湿る。
かくして、雨戸を焼きつくした彼らは鍵を無くした地獄で詞の無い念仏を永遠に唱え続けるのであった。
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