鉄塔の首吊りを傍観する蒼
斜陽の夏日に切り裂かれたスカーフ
水の無いプール、水浸しのプールサイド
青い酔い 網膜に映る世界は淡く移ろう
発泡する空 350 500 僕も君も酔睡
翌朝 麦水 香料水 水槽の水死体
溺れた君 商品価値をすり抜けた君
1ぬけ 二抜け 誰もいなくなったかくれんぼ
蹴られた缶が泳ぐ空
空っぽブルース 鈍色コントラスト
そして、ひしゃげた君は霊柩車に轢かれてしまう
夕暮れ、雨にうたれ走るライダース
パノラマと化す街並み
乱反射する蛍のような街灯
終わらないジェットセット・ラジオ
始まらないパーティー
より深い藍を求めて
曲がり過ぎたスライダー
彼は虚空を切り裂き、行方不明になった
キャッチャーの死
アンパイアの無関心
左廻りの輪廻 右廻りの安寧
気の触れた針時計
幽霊船の羅針盤
左利きの青い瞳は、いつもこの世界を右手から零れ落としていた。
漂う脾臓は3つ数える間に消えちまったから、