haiirosan's diary

散文とか

バットを引き摺るオヤジと道端の百合

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白昼、29度の五月雨の中で途方に暮れる夕暮れオヤジ。
ファッショントラクターファッキントレーラー
ファッションインストラクターファッキンクレーマー
クレイマークレイマーより惑星ソラリス
水がたくさんで綺麗だっちゃ
奇声と無重力で仮眠の仮面
好きな映画は小津安 カクヤスで買うチロルチョコは何か背徳的だろ!な!とかうるせえ餓鬼。
セロリ、セロハン、カローラロカボなFSビスケット
シーツはいっつもナイフの刻み痕しかねぇし
タイツを俺は眺めているだけだから、紳士服コーナーに追放するのはやめてくれよ!
白い死神はセーラー服、淫業な神を殺すのは太陽ではなく二十年前の新聞記事だと高円寺系三つ編みベレー帽が嘯く。
「木製バットより金属バットの方がキレイだべ?」
連中のアタマをプレスした夕暮れオヤジ(仮にYオヤジとでもしとくか?)は数秒刻みにそう呟くけれど、今は黄昏時だからさ、みんなの断末魔しか聞こえないのねと、僕のガールフレンドは囁いたが、そこにおけるアイスクリームパーラーには着色料も救いも無いはず。だから、俺たちは毎日白線を越えて、毎日ブラッディマリーを氷結することが密教的だとradio ga ga よりThe GermsだろJK

https://youtu.be/LukmATL2giY

名球会より迷宮入りを目指す禿げ頭は確かに未来は今、その未来は今、と叫びたくなる程にその手錠と報道陣は灰色だ。割れたレンズ、喪われた日々にソーダ水も沈黙せり。黒しか無いオセロ板、地上5000米をカモメの骨が滑空する。
逆さまの十字架にさよなら告げて、夕暮れに炭化する花束に別れを告げて……。
それでもラケットで唐揚げを強打すれば、見切り品からは油が滲みだすだろうし、俺たちに明日がないことは分かりきっていたことだから、どうかケンタッキーの骨に救いを求めるのはやめて欲しい。
懺悔室の片隅、Yオヤジ(仮に夕暮れオヤジとでもしておくか)は今日も豚カツに救いを求めていた。けれど、僕らは薄いバドワイザーを飲むことに終始しているし、鳥たちはまた飛び立ったから、オヤジは今日も錆びた金属バットを引き摺っているのだと思う。