haiirosan's diary

散文とか

私は零時に鳴ったら水煙草とCLUB HEAVENに、

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――夕刻の13階、黄昏れる少女たちだけが青く、世界は茜色の焼死体と化していた。街の喧騒、4の無いクローバー散って、噴水の影に佇む赤い真実は純粋だって誰が信じるのだろう。夕凪が死の愛撫と囁きを交わすけれど、其処にある柱時計とラム・ボトルの亡骸、灰色を喪っていない革靴は永夜を迎える……

倶楽部で狂っているのはペンシルケースだけだと或山茶花が訴えた、脳は零年代スパゲッティ・ドラムンベース兎畑が勧める錠剤の色すら識別できず私たちはモノクロの平行世界にいるけれど、私の爪先が貴女の髄液に触れる時、藍色(だった)蝙蝠傘も再び開くのだろうか、そう針の狂ったワイングラスと共に

トリカブトトランジスタ、隣の(44)が煙草の空箱を投げ棄てた刹那、地下鉄は炎に包まれた。クレープに隠されし権力闘争、店頭販売のscreen狂って、俺たちのサンダルに異議を唱える三権にシェルターは無く、84のコンビーフ紅の豚どもが酔いしれているのを死のカウンター10R間際に見た

殺人棟倶楽部B4,水槽だけが煌びやかな堕落の楽園にシーシャとポリンキーを持ち込んではいかんぜよと地下鉄広告が五月蝿い朝、何だか蚊の群れが私にとり憑いているような気がするけれど点滴が翡翠色なのは世界の終わりの印だからと君は云ったけれど、君がborderline headphoneを外す時、その色は――

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