haiirosan's diary

散文とか

Air Sketch Construction Set

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大量出血に平穏な新緑は瞬く間に不穏を帯びる。転がる首、埋葬されし耳、轢断される心臓――
ラクションが告げる懲役
過ぎ去るサイレンと傍観者
渇ききった桜の花片と匕首
終焉に向かう春風に、誰がシアンを混入したのか?
「夕刻」に変異させられし春蒼、彼方の蝋燭に火が放たれて、世界は牢獄と化した。
以下、懲役を傍観する懲役の懲役を懲役に懲役が懲役と懲役は銀杏の懲役が懲役を懲役は、で?
――深淵の萌葱色を照らすサーチライトは行方不明の水死体と半導体の水槽に水族館もオブジェと「」ドラえもんは深夜帯トゥルカナ湖コテージに撒くだけの変死体には渡せない水晶の髑髏とスタバに忘れた揺り篭ワンサイドゲームを阻止する為に誰が為に鐘はなるのか金原ひとみ

雨に曝かれる裸の翡翠色は仄かに死を漂わせ、寄り添う出血熱の花束を柔らかに葬列へと招き入れた。
終末の輪舞は時計の針が狂うまで注射器の針も錆びず渋谷円転⤵⤴70,999新宿錠剤の裸体も拘わらず肢体乃シタイノ正体も無く私は唯、茜色をした(ような)無関心と吸い殻の嘆きに__