haiirosan's diary

散文とか

2014-09-11から1日間の記事一覧

赤いスカートと夕暮れの街  2

4 ――ガラスの破片を盲目的に巨漢の太い首に刺す。だが、それが人間の首などでは無く、冷たく無機質な、ただの電信柱であることに気づき、ハッと我に返った。 黒いカーテンが空を覆い、黒猫と影が闇に蠢く。そしてそれらを星々の下に曝け出そうとするかの様…