haiirosan's diary

散文とか

2018-02-04から1日間の記事一覧

千里眼が刻む剃刀と檸檬の夢

3階の窓から、僕らは滑空するグライダーが真っ白な紙人形の群れを轢死体に変換するのを視ていた。 砂塵を巻き上げ、首を或は胴体や手足を鋭利なその翼で切り刻む渇ききった景色を。 その刹那に色は思い出せず、円転するシーンの結末に、誰かの死体を隠して…