熱病に蒼が狂い始める。 6月の終末に、僕らは未だにドライアイスを抱えたままで、逆さまの蝶が形而上のラストワルツを捕食したとしても、無音の舞台が暗転することはない。 振り向けば君は忘却の彼方で、紅色の葵をその手に握りしめていた気がしたけれど、…
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