haiirosan's diary

散文とか

2018-06-30から1日間の記事一覧

ブルーキュラソーの水槽

死んだような蒼が世界を溺死させ、魚の祭が終焉を迎える時、私は水槽に注がれるブルーキュラソーをずっと見ていた。 「夏に溶ける塩素剤に罪は無い」と『審判』は冒頭に書き記していたけれど、私が注文した200$は未だにリキュールのままだ。 カミュの言い…