水熱が花花を彩ることすら忘れて、砂漠のような現世はより深い渇きに呑み込まれてゆく。あの口紅色、揺れるクリーム色は為す術もなく崩れ去って。 夏爆ぜて旋律鳴らす花喇叭 熟れた躑躅燃ゆる辻風に、啄木鳥唸る暁の砂の音階と幽かに滴る蜜の手招き ――ほら、…
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