haiirosan's diary

散文とか

2022-10-23から1日間の記事一覧

夏爆ぜて旋律鳴らす花喇叭

水熱が花花を彩ることすら忘れて、砂漠のような現世はより深い渇きに呑み込まれてゆく。あの口紅色、揺れるクリーム色は為す術もなく崩れ去って。 夏爆ぜて旋律鳴らす花喇叭 熟れた躑躅燃ゆる辻風に、啄木鳥唸る暁の砂の音階と幽かに滴る蜜の手招き ――ほら、…