haiirosan's diary

散文とか

絶望の朝に散る

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小さな部屋 歯車の朝 毛布を焦がす 煙草の痕

永遠を刻む 罪悪の跡 痙攣を起こす 快楽の嘘

空腹と幻想 ペンギンショーは哀しみと喧騒に散る

 

冬の朝 暴かれた秘密

花瓶の百合も 腐りきって散るさ

純粋さは 零れ落ちて

メリーゴーラウンド 終わりを告げる

 

絶望の街路樹は枯葉剤で裸に剥かれ

絶望の青空は鴉の群れが蹂躙してる

絶望の少女は独り俯いたまま

絶望の地下鉄を君は愛してる

 

君が呼吸を喪った 赤い外科室 錆びたレントゲン

君を壊す 矛盾と世間 不感症なまま俯瞰するの?

アスファルト 朝日の叫び 抗うように掻き毟る首 

 

絶望の街路樹は枯葉剤で裸に剥かれ

絶望の青空は鴉の群れが蹂躙してる

絶望の少女は独り飛びこむ

絶望の地下鉄を君は愛していた