haiirosan's diary

散文とか

Viper Room? ราชอาณาจักรไทย?  Carassius auratus auratus?

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 ヴァイパールームの朝、僕は縦列駐車した麻袋の肉塊を、スーパーカブ50で轢き潰し、出前のざるそば10人前を海月の死骸の如く撒き散らしていた。ギルビー・ウオッカの円卓に白銀の騎士はもういない。堕落した黒天使の虚ろな祈り、円形脱毛症の神の怒りすらFOUR ROSESの琥珀に溶かされている。

 亜熱帯、忠実な王国、真実の下僕、口実は公僕? ヶらむ印度カレーと死肉を咥えた野良犬が焦げ付く新大久保の鍋、カーストの最上位の世界は反転する薄紫の水辺。逆さま、深紅の三番線プラットホームで僕は酔っ払った女性に唐突に話しかけられたが、此処で突き落とすか突き落とさないか或いは突き落とされるべきか躊躇したが、結局は三本の線香花火に終わりの炎を。

 例えば、新緑と熱射に焦がされるราชอาณาจักรไทย にて裸足で瞑想する彼の延髄に放たれる辛辣な蹴りに、僕らの胃袋は天使のようにふくよかでありながらも、どうしても慢性の胃痛が襲い来るため、首が切り落とされた銅像達が転がる渋谷のバイキング・レストランのランチビュッフェは、どうしても中世の拷問具かベトコンのブービートラップにしか見えない。

 夕暮の図書室B-30-12567、P1239の三行目にはパッキーマオが酔っ払いすら目を覚ますと云われているが、左利きの彼は常に襲い来る原因不明の腹痛が、あの声が出る要因だと云い放った。か細い腕、太い血管に枝が突き刺さる。彼が清廉になるにはTV,ポルノ雑誌、バケツ三つ、偶数のマッシュルームスープとトマトスープの缶詰にすらLakshmi tulsi、カミキボウキを粉状にして加えなければならない。

 そう、あの料理は過剰な唐辛子と蒙古の弓矢と、てつはうの轟音が赤色のジャズマスターのアーミングで揺れるかの如く、僕らの耳を犯していた。此処は蒼い海岸線、赤い眼をした黒服は両手に抱える四瓶の黒霧島の中にはCarassius auratus auratusが手紙の代わりに浮遊している。酩酊した金魚の末路はアートアクアリウムの見世物になるのかな。

 これは悪い夢か?いや、多分Viper Roomでスピリタスを呑み過ぎたんだろう、そう隣に座る彼は嘯く。だが、現実と真相を秘めたその彼の姿すら、僕の眼には木製のマネキン人形として無機質に映った。