haiirosan's diary

散文とか

Snow Blind

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――地上50m、余りにも無機質な乳白色の板。人数+αで用意されたMr.mによるQPの紙袋、ケチャップと胡瓜漬けの無邪気、少女が処刑されるかのような飛び込み、いや、或いは「飛びこまされる」風景を見続けることは、香ばしい肉の匂いの不条理も相まって、僕には耐えられなかった。

 だって、今は12月。水着の小麦色の肌すら、極北のライ麦畑の耕運機で切り刻まれているんだぜ!

 そう云えば、シチュー鍋は唸るままに僕の散財を無効化。

 ジャガイモの無残、人参の人権、玉葱のプロレタリアート、牛肉は実は半額以下だったって君の兄は教えてくれなかったのかい?

 それはそうさ。だって雪が降りしきる真夏のibiza、0が散る、末梢神経もチル、僕らの煮凍りと化した肝臓を差し出す刹那に、空は透き通った白に覆われてしまっているのだから。

 僕の視界は盲目だけれど「何かが」視える

 僕の視界は朦朧としているけれど真っ赤なワンピースが視える

 僕の腕に刺さる三又槍とイソギンチャク

 僕の心を喰らう白目の釣り師と占い師の支払いはいつも「楕円円形の宇宙」だった

 そう、11月末季節外れの雪線路から外れた置き石の憎悪想い出横丁風俗に従属しないよ餓鬼は生足ブーツを鳴らす音一昨日弟新宿2丁目で買う僕の為のローカル線電線ストッキングストリップSTOP札を出せば魚の頭を切り落とすまでもなく3.333333333の正確な千秋楽の悲劇 造形 姦計 行き場のない市場経済 「いけす」に活花職人様の細切れ流星群祈る隙も無く彼は黒服の雪だるまを文字通りダルマにしてしまったから乾涸びた正解こと煮干しの継ぎにつぎこまれた錆びた寸胴のような通りすがる草臥れた豚 骨どもに会釈どころか殺意を覚えるのは13歳の蒼い水鳥ですら必然となったからどうしてもコンビニで印刷すべき機密資料、果たしてコンビニで印刷するような資料が機密といえるのか、だが実際はそうなのさだって世界の果てには誰もいないから機密は君の心の中で嘯く妄想でしかないのだから。

 僕の第7席にはいつもコカ・コーラの粉がある

 僕はいつも咳きこむ 吐きだす息は極彩色かWINE RED

 木漏れ日が戯れ合う 海が河口の水と犯し合う

 仄暗い青 白く染まる髪と心 アナタはまだ十代なのに!

 君は雪のように細かくなっている 凍りつく情感が素通りするから?

 君は白銀の朝にアスファルトの上で無様に溶けている

 結局誰にも気にされず、君も僕も