haiirosan's diary

散文とか

She Hate Laid Blue

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ブックカバーの青 安眠の青 朝明けすら青

夜半の涅槃 台詞は黒目しかない囲碁と井戸の中の君の爪を案ずる程度にはセピア色
水は青でもなく
水は緑でもなく
水は土色であるか?
水は透明のありか
その対価に青空を等価交換したこの世界を、

変換する針時計に円転する画伯ノパレット
改変する梅の木に咲く桜
落雁の色彩に青は無い
吁 青空
青い鳥の迫害 鶯が嘆く世界
Blurred Border
酪陽に太陽が笑いかけたせいで彼は死んだ

ボタンを押すのは誰か
ボンタン飴の最期を看とるのは13歳の少女
青く春 苦肉の策の菜食主義者
14を刻む時に零が軋み 丑三つ時にいみじくもみじめなしゅらのせつな
牛のいない午後 後ろ向きな午前

此処で彼女があ~わをんまでの幾樂模様に色褪せた単語群を、少女は(羊の群れ)と嘲っていた。

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