haiirosan's diary

散文とか

何でもない日記っつうか何もないだろ、なぁ120のコーラ缶

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君の炭酸が抜けたのはいつだい、とカウンセラーはいつも問う。
白い部屋 変死体
暗い部屋 焼林檎
甘く 甘く 雨が降る記憶――

彼或いは僕が思い出すのは、そうだな。
アルンハイムのお化け人形、ラヴクラフトの愛なき世界、透明に透明ヲ偽る透明なふりのピストルの行方。
意識下の巨人、ロビンソン・クルーソーが内在する群衆が渋谷スクランブルを幾千も通りすがっても、中々に死が沸騰しないのは、季節が理由だからじゃない。

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スクランブルエッグの凝固
ロッククライミングの無音
固体を好む土曜日に花火を投げこめば
彼岸花との約束を果たして死ぬことができる!
河原の葬列
終わらない石積み
少年 少女 31の机 16の花瓶
潰れたサッカーボール 渇かない心
花も湿気る 火も躊躇い傷
刻め 刻め 何もなくも空がある24

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グレープの空にフルーツはなく
紫に先はなく
君は泣く
私は――