haiirosan's diary

散文とか

赤いブルーハワイに溺死したジェシカ

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ジェシカにはウォッカしか友達がいなかった。そう近所の白鷺は呻いていた。そう、彼らには水が等しく水を切ってミスミソウの浴槽に浮かぶのは切断された入浴剤(銘柄不明)だってことをジャムとマーガリンの廻間のコッペパン・レディが証言する。

拳銃の代わりに注射器
猟銃の代わりを剃刀にすれば救われるのは俺かあんたか
見えない左手 現実に汗ばむ右手
亡霊なのはあの亡国も同じさ
然し、ロシア産のパイナップルといえば手榴弾。気が狂いそうになる安全ピンは70s保守パンクスだけのものじゃねえってことを、ベトナム帰還兵のランボーや『タクシードライバー』は教えてくれる。
パンクの恋人は鏡と麦酒だって事もね。

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白黒テレビ 三丁目の全滅
芥川もとい茶の焦熱 聞き分けのない町工の狂気
三丁目と四丁目の違い?
皆に嫌われる才能しかないから知らないさ
そういえば、ジェシカは其所にいなかったとは思うけれど、町子は其処にいたはずさ。
町子って誰だ?ねぇ誰なんだい!?
訪ね歩けば母を訪ねて三千里
チーズフォンデュと赤ワインが美味い家庭に居候していたら、母さんのことは忘れちまったって。
アルザス訛りで叫ぶ彼を軽蔑するのは、時計塔のアークバードだけじゃない。

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アリス・クーパーの車輪の歌を思い出す炎と共に比喩暗喩
雪が視えるのはサバスの幻覚
有刺鉄線の見間違え
気違いと揶揄するのは聖職者
気違いでいられるのは殉教者
茶柱にタイマー
茶葉にコーク
涎滴る職員室の湿気た煎餅を砕いて砕いて砕いて砕いて粉にすれば、可愛い一匹のハムスターが無邪気に走り回るので、ジェシカは笑っていながら邪魔な皆を殺していた。