haiirosan's diary

散文とか

水の中の葬列

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https://youtu.be/WK-Izu4JPNE

水の中の葬列 枯れ果てた揚羽蝶
色の無い夕暮れに 呼吸を喪う
揺れる視界 水死した世界
境界を失い 私は永遠に微睡む
蒼い夕景を彷徨い 赫い夜に横たわる
空っぽの柩 空席のない現世
夢が熔けても尚 覚めることが 怖いから――

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――翡翠色の朝明け或いは朝焼け。自転車の死、途方も無い大きな車の輪が廻っても死後を思索することは、Googleには無いからさ。そして匿名仮名本名に放火された冬の海辺が幽かに澱んで。
確かに僕らは異邦人だ。太陽が殺せと言えば、僕らは……
けれど、浮き輪のカフカは気にとめることもなかった。砂塵すら凝固する審判の前日、750ウィスキーボトル3とアスピリン適を食せば、ランチタイムに上下巻を読まなくても彼方の門は躊躇いなく潜れるから。そう、躊躇いもなく

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