haiirosan's diary

散文とか

Fineの無い楽譜に浮游する茜色の――

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裸体が埋められた3F,紅花を一枚マタイチマイと剥離してゆく内に幽離する夜明け。

然し、未だ終わらない缶蹴りはライムグリーンのブランコを揺らし続けるし、

私は(ワタシ)を見つけられないから、貴女は行方不明のままモノクロへと変換される。

全ての蒼が過ぎ去ってゆく。Fineの無い楽譜に浮游する茜色のパレット、暗い昏い影が僕らの名前を塗りつぶして、額縁から零れ落ちた世界はシュレッダーの刹那へと__
笑顔のまま裁断される淡いスカートは陰画の真実を空想のまま、彼方へと溺れていった。

La ville bleue était pleine d'agitation et de cadavre

暁を幽かに食紅が湿らせる。赤一号の太陽、青一号の空、電線に絡まる鴉と君の死体。透き通った球体のゼリーは翡翠色をしていて、そこに映る世界が美しいと、いつかの私たちは笑みを零したけれど、今この眼に映るのは__

If this never ends i'll walk until my feet are bleeding

土曜日の快楽と日曜日の叫び」に私は」首を削ぎ続けたけれど、歪な円卓上のイタリアンパンチェッタに殺人未遂の容疑と会合の果ての果てと『皆殺しの天使』の最終電車、最終頁は始まりだとプールサイドの六芒星が囁いて僕らは茜色のビキニを延焼させる午前八時のルームキーと網タイルに引っかかるのは切り裂かれたパンティストッキングと投身自殺体の自己啓発書と濡れたままのレインコートベットRoom334扉を、知覚の扉をメスカリンとメスカルラスカルトロピカル」カクテル」4だけ外れた牡丹ブレーキ外れた俺の心臓。