haiirosan's diary

散文とか

テトリスの終焉と革命劇の午後

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港湾は炎に浸された。十字架を轢断する音、鴎の墜落する旋律に誰が蜃気楼を夢見るのか?
忘れられた魔女と最終巻

「切り刻まれた1

節に描かれたスクリーンは何時か視た教会のステンドグラスみたい」
少女はそう呟き、花瓶の置かれた机に別れを告げる。

紅色の八拾五が砂漠に揺れる百合と、

三日月花月園葉月ノColorChordCalmClimb羅列せし秋の上二段活用或いは/

山高帽の人攫い、暗い茜の七五三__薄羽蜉蝣のような記憶、記録管理体制下形而下に於いて媒体は胎内にてドグラマグラの堂々巡り――夕暮れ、影絵の崩壊、肌色塗り潰された刻_ー何時かの記録に蜜柑とタールが延焼した絵筆の先、K

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8の音階に転落事故は掻き消され、3

階の亡霊は踊り場を失う。
草臥れたダンスホールを捜す為に、君は匿名の赤いハイヒールたちを剥ぎ取るけれど、誰が彼女を止めることができるのか?

青ざめた8

2mプールに浮游するのは、柔らかな心臓だけだった。
不具のmannequin,ショートしたラジオに感電死した
(飛び立つ刹那の鳥たち)
季節は狂い咲いたまま過ぎ去ってゆくけれど、記憶のブラックボックスは6

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0の残骸と共に、君の黒焦げのコンバースの色が零れ落ちてゆくように__

縊死の庭にテトリスの終焉が始まった。時雨月秋雨ザザ降狂ったのち乃パレットに滴る静脈血と蒸留酒。微かな蒼が翡翠の――変死体の中で揺らいでいるけれど、そのア_オは清廉な呻り声を上げたまま、革命劇の午後に溶けていった。