haiirosan's diary

散文とか

「黄昏の蒼に轢かるる夕陽の眼零れたミルクすくわれぬまま」

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目に映る硝子世界に二重瞼は脆くも崩れ、君のノスタルジアは、ただ空白な群青色の水彩画を染みこませる。
誰かを望む住宅街、子供の悲鳴はいつも悪意に浸されているきがして、私の唇から血が滲む。
いつもの朝、永遠に開かない鍵に爪痕を遺すのは、あの日の少女の記憶だったから――
暗い影が這い回る街、火を放たれた跡にバレンタインの祈りを捧げるのは、限りなく茜色に近い蒼だった。
夕刻(だけ)に溶けゆく白い手が
君の安堵と罪を羽交い締めにする。
行方不明者、空虚な咳、
フィルムに遺された瞳孔に幽かな血と恐怖が滲んで__
滲んだ(だけ)だった
暗い影が這い回る街、火を放たれた跡にバレンタインの祈りを捧げるのは、限りなく茜色に近い蒼……
夕刻(だけ)に溶けゆく白い手が、君の安堵と罪を羽交い締めにする。
行方不明者、空虚な咳、フィルムに遺された瞳孔に幽かな血と恐怖が、時計の針みたいに廻り踊る。
そう、「黄昏の蒼に轢かるる夕陽の眼零れたミルクすくわれぬまま」