haiirosan's diary

散文とか

琥珀色の失楽園

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微睡みの花花に
昏迷のコンタクトレンズ剥がれおちて__(   )
色褪せた彼方の春雷のワルツ
吹き荒ぶ桜は耳を塞いだけれど、それでも春が過ぎゆくことを止めることはできなかった。
乱れ雲蒼に抱かれて睡る朝
消えゆく白は跡形も無く……
夢現と幻覚の中、私はクーラーの下のアイスキャンディが溶けるまでの数週間の間、翡翠色と紅色が絡みあう水牢で踊り続けていた」
此処は琥珀色の失楽園
瞬きを拐かす間に光は消え失せて、「少女たち」は暗澹のベールを羽織る。
季節の針時計狂って、雨酔いに沈んだアスファルトのベッドには、もう覚めることのない蝙蝠傘が倒れ臥していた。
秋雨を冷房が撫でる
坐して死す肉塊に捧ぐ傘は偽善なのか?
13階段で揺らぐ乳母の右手は、未だ震え止まず――
出血のままに匿名が描く鬱金色は、神の肝臓には救済を与えなかった。
傍観する深緑と、
抽象性を保持した

空__死
者の足
跡、跫

君の左手には罪の跡が遺されたまま息絶えて、
静かな眠りと――