haiirosan's diary

散文とか

三面鏡の裁判、ロザリオとエンドロール

f:id:haiirosan:20180713191829j:plain

青が侵蝕した春は溶け始め、アイスボックスは無言の終焉を迎える。
造花の桜すら散りゆく、あまりにも冷たい季節。
やがて降りしきる黒き春雨に
全ては隠蔽されてしまう
……冬のブルーハワイ、氷の五月雨
彼方、幽かな杏子飴漂って
全ての砂糖は終着点を見失ってしまう
三面鏡の裁判すら、動かぬはずの彼女はその首を揺らしてしまうから、私の指先から果糖と着色料滲む。
踏み散らした藍
白骨のエンドロールは緩やかに吸い込まれて、
__暗幕__
秋の残像は夜と死体を引き摺り
境界の深層へと運び込む
――永遠の白線から逃れることのできない少女。
彼女は、いつか現れる深い深い闇を求めて、朱に染まった死の足跡を蹂躙するように歩き続けるが、どこまでも明度に充たされた光だけが、暗い暗い影を照らしていた。
茜色の剃刀に切り裂かれし外科室
白昼夢に揺らぐ水色は
「サイレンと滲み沈黙」
ロザリオとヴェルベッドの嘆き、
或いは喜劇と暗幕を引き裂く黒猫が奔る煉瓦は
崩れおちて__