haiirosan's diary

散文とか

紫のアレゴリー、併走する平行世界

鬼灯火を放つ白蓮の夏日、丑の皿
円卓上に炭化した君の夢幻とネオンライト、
ワルツを踊るのは草臥れたマルボロと渇ききったスコッチだけだから、色夜はまた訪れる。
葬礼の熱病散りぬる夕に
むらさきの刃先揺らいで或る。
何者かなにものでもなく切り裂いて視えたのは、終焉なき黄昏色の炎……
描かれてしまった水鏡の水彩画、
幽かに揺らぐ色彩と呼吸は、意図無く忍び寄る暗雲と冷色の霧雨によって、いつの間にか殺されてしまった。
紫のアレゴリー
併走する平行世界
光無きハイウェイの真相――
少女が「青」を求めて彷徨う。砂漠のような車道には、もう清廉も生者もなく。
唯、夢みる機械と鋼鉄の夕刻が輪廻を刻んでいる。