haiirosan's diary

散文とか

暗転スル季節

屍と踊る花花青ざめて
揺らめく虚ろ酔い痴れたまま

ビー玉と セカイ壊したアルビノが浮游するのは

水無き水槽

此処は多角形の心臓に囲まれたグラウンド。

ラジウム揺らいで、熱病が冷ややかに夏を描く。9回裏のリウマチに、いつかの夢は鮮やかに瓦解してゆくような。

夕刻の平行世界擦れ違うまま、積み木の街は熱病を湛え、やがて静かに色を亡くして――

水色秋のコントラスト

揺らぐ水鏡、翡翠の葉影
時折蠢く最期の旗手は呼吸も未来も――

柩に閉じ込められた冬の記憶。

幽かな熱を秘めた藍空を、崩壊する世界の細波が覆ってしまった。
此処にはかつての死者が彷徨う海しかなくて、柔らかな呼吸すら、いつの間にかドライアイスを噛み砕いてしまう。