haiirosan's diary

散文とか

胡瓜より猫をモミモミしたいバラクーダ

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「ええっ!?プリンを蒸すのかい!?僕が花梨を盗み食いしたからってプラモデルの接着剤は剥がれないじゃないか!?」
疑問符に疑問符、マスタラ男はブラウン管の中ではいつもこうだ。
確かに、彼の女房或いは乳房はSカップしかない。当然のことながら赤子のケリーを育てることなど出来ず、新宿駅迷路地帯に棲むミノタウロスが錆びた剣の鞘を捜し続けているのも理解できる話だ。
――それにしても今年は団扇が全て破れている。家電量販店に突っ込むアメリカ軍、家庭裁判所に入り込むメタリカ、葛西に投げ込むカメリア・ラード。
それでも蕎麦に満員電車が這い入る隙間などなく、私は三輪車で海千山千、補助輪が故に輪廻する私の夢現または現夢。傘をさすかささないかで藪蚊が雨宿りするか線香をデオドラントに変えるアイルアイスランドのスライドドアで手を挟む絵。刺青を赤い頬に刻んでも蒼いのでだから、午後8時になっても空が碧いのかなと窓枠に凭れながら思う。

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どうして8月になっているのに、電子時計は六を刻んでいるのだろう。理解を忘れた七草奏でる秋の少女、シューベルトの鱈はブリューゲルの鱒に捕食され、少年は無言のトーキ映画に眠る。

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