haiirosan's diary

散文とか

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

絶望の朝に散る

小さな部屋 歯車の朝 毛布を焦がす 煙草の痕 永遠を刻む 罪悪の跡 痙攣を起こす 快楽の嘘 空腹と幻想 ペンギンショーは哀しみと喧騒に散る 冬の朝 暴かれた秘密 花瓶の百合も 腐りきって散るさ 純粋さは 零れ落ちて メリーゴーラウンド 終わりを告げる 絶望…

海辺のカフカと焼身するトランペット

焼身するトランペット 奏でる咆哮はファラリスの雄牛 投身するクラリネット 音楽室の嫉妬が彼女を打擲する 狂いそうな冬暁、マフラーとPJが悲鳴をあげるが、僕にはそれすら理解できなかった 街頭の狂騒 My bloody valentine,君が呼吸を喪った、真っ赤な外科…

氷雨は-5℃のアルコール

冬の朝、太陽は鬱になり 何時の間にか空が穢されている Smog Flogの渇き BLACK FLAGが唸るスピーカー前で転げ回る アルコールの雨 酔い彷徨う子連れの母親 車道ふらつく彼ら 赤い合羽 赫いコートは事後か事故か 酩酊する自転車が轢き逃げ 僕は知らんぷり 雨…

蜃気楼の狭間 詞

蒼く乱れる 心臓と網膜 フィルムとHOLGA 蜃気楼を映す 記憶は掠れ 全て夢中夢 明滅 あの夏 翡翠色と昏睡 君は消えた 透き通ったあの空へ 忘却 彼方 もう届かない 淡く崩れる 若さと希望 蜃気楼 すれ違う 光と陽炎 僕は消えた 浮かぶ幻に 焼却した手紙 楼台へ…

平成と昭和の狭間哀歌 二篇

最近書いた歌詞を改変してみた。以下がその二篇。 「上海のハイエースは黄泉比良坂にて横転」 狂う朝焼け サイレン、silent 頭の警告音最前線で 飛び交う鞄と悲鳴 未明に又混迷 股開く親父 東スポ マタ モザイク 小細工写真の 中緩い女の秘密の蜜紅葉と舞い…