haiirosan's diary

散文とか

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ハウスワイン、HELL-SEE、マウンテン・デューの模倣犯

眠る雌 しべ、散る雄 しべ、 君はアスファルトの染みとなって、この世界に刹 那と 切なさ?くたばれ 鵐 鬆 あ、ロードムービーロートルローマの休日ローストチキンローストビーフ ああ、原型、March,醜さの跡を刻み込んだ。 ハウリングする月と夜警、 黒服の…

ミントアイスクリームソーダパフェヴァニラファッジは群青色の空に溶ける

真冬のアイスクリーム・パーラー、真夏の資生堂parlor、移り行く季節と共に、そして全ての罪が許されたかのような雪溶けと同時に、彼女らの垂直に突きだすパラソルの群れが、黄色い帽子の少年や紅い靴の少女の楕円形硝子を抉る。白日の下で乱反射する、こぼ…

アル・カポネは4886番

4886、なまえをなくした怪物、匿名性の君、名前を知らない中近東の円月刀が唸る。嗚呼、私が下北沢のペットショップを横切る度に、名前を付けられない惨めなシェパードが「君を凌辱したい」と嘯くような。 アル・カポネがそのふくよかな左頬を切りつけられた…

SweetLeaf,lunch,MeatPie

黒百合白百合、散りゆく桐花や芥子の花弁に囲われた白黒紫に染まる淫靡な回廊で、私はミートパイを虚心に貪り喰らっていた。 生い茂る草花、花粉症の君には地獄のような空間かもしれないね、或いはchocolate中毒の貴女には、と嘯いて笑う私の網膜には既に虹…

レトロしてゐノ有明エレジー

三月、午前七時32分。何となく春雷に打たれて考えていたことは、私が21th century schizoid manではないかという根本的であり曖昧な疑問であった。レコードから流れる山口百恵、或いは極東花嫁の嘆きの青春。 群青色の空を這い回る入道雲、透き通った硝子…

ライムミントの午前

午前十時、桃色の毛布の海の中、私は第七官界を彷徨しながら、私は林檎パイを一切れ、また一切れと咀嚼している。それは金曜日のバカルディ・モヒートの魅せる、淡い緑色のほろ苦い夢よりも酷く現実的であり、如何にしても心肺にへばりつく氷砂糖や林檎のシ…