haiirosan's diary

散文とか

2023081819 日記

――わくわくさんだってワクワクしない時だってある。ワクチンよりもヘロインと愛に腕が痛む水曜日だって――

 黒い雨、供給過多の横浜華僑街、珍が付くチャイニーズ・レストランでオレンジ・チキンがフェイクミート&ダンボールカリンで彩られている憤り盛は二郎の表層髙相着ぐるみの中の深層は熊の膨張した誇張されし快速/各駅の中央線で崎陽軒の弁当を開いた焼売に仕組まれたカロナールが催す夢魔は教育テレビの如し。

 相も変わらず托鉢僧は爛爛たる鐘をエスカレーター前にて叩きならし、民族楽器を爪弾くディラン・カールソンによく似たダディは今にもKORNの1stのジャケを再現しそうな気配を纏う。そう、「君の名は」を問う君が少女であることを問題視する倫理委員会の少女は、私を愛人或いは犬として飼い、私の名前など決して呼ばない。

 ホテル・インペリアルの乱痴気騒ぎ、投げ落としたテレビの行方、レーズンサンドに混入したベーコンに怒気をハラスメントする団地のオバサン。路上に座り込んでWindowsを破壊する会社員風情は、恐らく「彼自身の中では」リーマンショックの真っ只中なのであろう。

 9月初旬のレザージャケットは紛れもなく紀伊国屋近くの♀トイレに列を成すガールズ&パンツァーはまさに戦場の如きパンチラトバッテラの嵐を呼ぶ男とはワシのことや!と、然し毎度改札で詰まる俺の右手は震えるままの鼓膜と網膜が羽根蟻が墜落する幻を魅せるから、辛ラーメンの「カ行抜き」で体脂肪が針を破壊するかもしれぬと思えば『ときめも』

 やっぱりキマッタシクラブドラムンベースタチカワシムシティシンシティ風林火山迫る天下分け目の熱発合戦、Tウィルスの摂取会場かと錯覚を起こすような、大正薫るカフェーと血塗られたジョナサンの狭間では、役満女学生たちがスタバを武装し互いに互いのデスマスクを貪り喰らっていたことは事件性を疑うコナンザグレートのドロップの気持ちは夜をゆくような私の沈鬱な面持ちに尾てい骨骨折のような痛みを与えた。

 暗がりの通路に飾られた裸像、ダブルベッドの水色のシーツに遺された大量の血を舐めた記憶と24歳で更に更新された性的趣向、供えられたビニール傘が何を表現しているのか? セカンドインパクトに酔い痴れる私には思考回路はおろか、新宿にあるはずのないモノレールから部品が降ってくるのでは!?という強迫観念に取り憑かれてしまったんだ。

 さて、赤マント黄マント青マントの三タテ試合、私の首に掛けられたファイの青札、ルナの赤札はどこか憂鬱げで、

ええ加減にせんと気狂うて死ぬ

ええ加減にせんと気狂うて死ぬ

ええ加減にせんと気狂うて死ぬ

、と徐々に近づいてきた雨雲すらも僕に囁いてきたような気がした。恐るべきおまんじゅう!利き腕に打たれた甘美はまさに赤札の少女を昏倒させてしまい、シェイクスピアは自らの戯作に偏頭痛を再び催すのか!

 また襲いくる見えない狂気、また襲いくる我々の遺伝子が作為的に組み換えられる狂妄……おお、愛おしや我が邪神よ、血肉を捧げた我々はまもなく黒い聖書すら打擲せり鬼と化すのです!

――そして『7割減のつくってあそぼ!』を新宿ルミネで購入し、かつてのパトロンの貴婦人と某ビリケンメガネのクソをぶちのめす想像と共に、ピタゴラスイッチと私の勤務先である公安機関の暗部を錆びた天秤に載せるのであった。