綿飴の夕刻に蟻の葬列が群がる着色料に冒された404号室の紙芝居 飴玉のブーケ 異国の花菓子に潜むのは? 紙吹雪が繰返す、あまりにも可憐なる終幕 裸足の彼女たちがいつかハイヒールに毒される夢林檎飴とイチゴ飴に潜まれしヒ素は 最期を鮮やかに彩るから――…
泡沫を描く造花は熱の無い花火を繰返す。 罅割れた花瓶のような世界、枯れ果てた憂鬱なる季節の夢中夢。空白のフィルムに奇数を流し込んで、モノクロームの現像室に一匙の殺意と焰を―― 左85°の黒い手袋に隠れ潜む、ライターとダガーナイフ。――やがてチャイム…
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