haiirosan's diary

散文とか

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

瓶の水、瓶のラムネ、瓶の、

私はペットボトルの水をよく買う。水道水に紛れ込む、世界の偽りに歯向かうが、刃のこぼれた彼の足元にはいつまでも雨が、雨が。蒼に刺す、蜜蜂の罪悪感に嘆く。 黄色の乱れは末尾が告げる終末。 私が嘆く、収束の安息日に、ほら天使は半分白骨、半分腐肉で…

冷凍庫と梅雨

氷枕 枕草子を永遠と読み続ける老師に、僕は枕を高くして眠ることができない不可 カフカ 不可侵条約 はばまいの漢字を忘れた忘れたことにした6月 気づけば廻廊にて引き回しの刑 犬が引き摺るか 猫が引き摺るか それくらいは撰ばせてくれるドッグフード ドッ…

俺の親父はワンタンメン!!

「ワンタンメンニンニクマシマシアブラカラメで!!」 ダブビートのオフコースが永遠と垂れ流される関内の店内。俺が某オフビート系BOOK・OFFでそう叫ぶと、チャーシュー系の店員が醤油で殺人を偽装する。彼いわく「義勇軍に優勝トロフィーをあげたら、タケ…

渇く右 濡れた左

右目のレンズが揺れる 街灯の下 視界がぼやける 波打つ街 潮騒のような喧騒 乾いてゆく視界 まばたきで点滅灰色の海を泳ぐ 私の足は覚束なく それは 合間を歩む 酔客の千鳥足にも似ていたよろめく夜 右目の世界は水を求める左目のレンズはへばりついたまま …