haiirosan's diary

散文とか

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

テトリスの終焉と革命劇の午後

港湾は炎に浸された。十字架を轢断する音、鴎の墜落する旋律に誰が蜃気楼を夢見るのか?忘れられた魔女と最終巻 「切り刻まれた1 節に描かれたスクリーンは何時か視た教会のステンドグラスみたい」少女はそう呟き、花瓶の置かれた机に別れを告げる。 紅色の…

あ__ℵ /花魁__――◐◑、内 臓転 る路

水中にしか酸素が無い。私は空っぽの乳母車が闊歩する車道を視ながら、排気ガスを深く吸い込んだ。淡い傷痕、或いは3mm,網膜を漂う翡翠色の暁は綺麗だけれど、いつか去ってしまうその色彩に、誰が祈りを捧げるのだろうか? 暗いクライ焔を彷徨って、少女は破…

Lithium,Designer's Snuff

終末のカクテルが鏡の世界へと零れ落ちた。幾重にも重なる嘘と虚ろな美、幾度も散ってゆく色彩に私は、何時かの青空も狂った太陽も忘れてしまう。0.4/0.5,この眼に映る透き通ったスクリーンは永遠を刻むことのない永遠。 雨色の飴がソーダ水に溶けてゆく。行…

Fineの無い楽譜に浮游する茜色の――

裸体が埋められた3F,紅花を一枚マタイチマイと剥離してゆく内に幽離する夜明け。 然し、未だ終わらない缶蹴りはライムグリーンのブランコを揺らし続けるし、 私は(ワタシ)を見つけられないから、貴女は行方不明のままモノクロへと変換される。 全ての蒼が…