haiirosan's diary

散文とか

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

永遠の五限目、リトマス試験紙の造花

永遠の五限目、リトマス試験紙に火が放たれた時、理科室は翡翠色の水に沈んでいった。 罪も罰もない30の無垢、花瓶に突き刺さる造花の百合を着色しているのは人工雪だと高説する匿名の父兄に、誰が審判を下すことができるのだろうか。 「此処が輪廻にのみ…

皐月じゃない柑橘のない溺死しない鴎かな

ホテル603号室、ニューカレドニアの夢に夢に夢が重なって、亡霊のバカンスは不眠症と仮眠の境界線を喪う。 「太陽が眩しかったから」と 僕は38SPリボルバーを左手に、君はバタフライナイフを右手に嘯く 堕落のミルフィーユ、快楽のミルクレープ 沖ノ鳥島ラジ…

The Sound Of Dyeing A Cocktail Tone 3

『瓶詰地獄』、逆行する世界にカウントダウンは無く 3,1,2,123,2,3,1壱参弐 どんな順番でもAlc.5%が真実だからさ 兄妹の亡霊も、ユメノガテニシタ筆先モ囁ク 「私たちに何か問題が?」 嘯きも呟きも同意語だと薔薇色の口紅が呟く頃 凌辱の雨中に蝶が境界線を…

The Sound Of Dyeing A Cocktail Tone 2

いつかのエアメール、残り香バニラが地上902mでワルツを踊る 「 」ーー沈黙に浸された手紙と香り 世界から誰もいなくなった十二時間を彷徨う 線香花火のように散る不可視の言葉 青に殉ずる無言の芳香と祈り ターミナルに転がる赤い靴、ドレスシューズ 行…

The Sound Of Dyeing A Cocktail Tone

ドレスを着た柑橘達が鉄風にスライスされる 悲鳴の旋律 カクテルの歓喜 ワールドカップ敗退 そう、街頭テレビジョンに映る轢死体みたいな切断、重症対象は僕ぼくボクと三連符で裏拍子。 「踵で規制線蹂躙スタッカート、人身投身即身仏」 匿名が呟くツイート…

バットを引き摺るオヤジと道端の百合

白昼、29度の五月雨の中で途方に暮れる夕暮れオヤジ。 ファッショントラクターファッキントレーラー ファッションインストラクターファッキンクレーマー クレイマークレイマーより惑星ソラリス 水がたくさんで綺麗だっちゃ 奇声と無重力で仮眠の仮面 好き…