haiirosan's diary

散文とか

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

クロールの真実、プールの水と塩素の海、17

私の住んでいる古びた木造アパートから徒歩約十五分、意識しなければ気づかない様な〈其処〉に死に場所はあった。駐輪場には何年前に停められたかすら分からない様な錆びた自転車の群れ、乱雑に置き捨てられた斑模様のサンダル、朽ち果てたアイスキャンディ…

腐敗した日常でアレしか云えねえのだからそりゃ仕方ないべなあだって現実ではアレがアレでっていう惨めなアル中こと私の言い訳

メスカリンの夢、蛍光灯を消して現実でも光を消して、けれどクーラーは点けたままじゃないともう眠れないんです此処一週間、と赤いカーテンの隙間から見える真っ暗森の暗闇に訴える午前三時。唸る風音、僅かに落ちる聴力と霞む思考力、十七年前の訴訟と17…

Do Re Mi

酩酊、午後九時のまどろみ。静寂に満ちた小さな部屋にて、小刻みに震える手指で「Do Re Mi」を爪弾く酔曜日。汗ばむ色落ちした髪、乾いたコンタクト・レンズ、安酒の瓶は万華鏡のように極彩色に二重に三重に。十二年前、古ぼけた紙に書かれた楽譜など中学一…

Alondra Sauvignon Blane

「ズッ友だにょズッ友ダにょズットモだにょズットモダニョ……」 ――某U駅近郊にある美術館。蒼い日曜日、脳が爛れた午後二時。民放でも盛んに採り上げられたこともあり、目当ての展示は炎天下の白昼夢の中でも90分待ちという惨禍に見舞われていた。滴る脂汗…

さまぁふりゐすたいる

七月 八月 熱中症な東洋哲学 金取る 金出す NHK HKK AKB KKK そりゃ誰だ?分かったフリした老害連中 刺し 出す 春画デザイン サインはライン 流れ作業 仰ぐぜデブが 団扇が燃える 内輪で揉める親族会 蜂の巣つつく 餓鬼の素肌が青ざめる 蚊取り線香 廻る世界…