haiirosan's diary

散文とか

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Parallel Dusk

夕暮は今日も嘘をつく。教室の花瓶に造花、非常階段に散らばる透き通ったビーカー。午後五時、終にチェーンの外れた自転車、レールをはずれた18歳の少女と、彼女が国道17号線にスプレーで描く「人生は悲劇の様な喜劇」と。 そして彼女は瞳を閉ざし、白線…

酔生夢死、Suicide she say,

波斯柄の絨毯、星は私のもの、カーマイン、タール・ニコチン、Die In 日本橋屋上、僕はどういう訳かたった独りでノルマンディー上陸作戦を阻止しようと躍起になっていた。 嘲笑 哄笑 褒章は世界の終わりが来た時のための全粒粉ビスケット マクビティの悲劇を…

Blurred Border 1

鉄塔から墜落する彼女の記憶、燕の折れた翼、吊るされた燕尾服の彼氏。 ――誰もが逆さまの午後五時、ブルーレットを沢山抱えた僕は家路を歩んでいた。純粋で無機質な青の隙間、肥満体のダンプカーがマンホールに落ちゆき、自転車に乗ったニキビ面の中学生が惨…

夕暮、秋雨の屋上にて

https://www.youtube.com/watch?v=_-urE2--zrY 虚ろな秋 屋上と絶望紅葉は皆 首を吊る10月繰り返す 24時間 いつか終わる 疲れた夢 そんな ああ 暗い街で僕は独り 雨に打たれたままああ 暗い街を僕は独り 彷徨っている 夕暮 秋雨 冷めきった僕らは狂いそ…

病院と霊安室が出逢って反転する新宿

焼酎が本当に燃え盛る光景を見た9月某日、僕は確かに喫煙所から半歩もはみ出さずに煙草を吸っていた。 VIRGINIA S.香草薫る午後に高層は僕らを嘲笑う。 嗚呼、ここで呼吸を止めればサイレンが聴こえるの? さあ、君のルージュの口紅が砕ければ、あの空を亡…

Manhattan Blackout,Fade to Blue

青い空、蒼い建造物、碧い見物人 あ行の羅列に彼らは修羅を視る。そして或る阿呆の一生の如く歯車に切り刻まれる 3mm,5mm,7mm,トんで999m.僕らは奇数回にお祝いをしなければならなゐ。最新鋭の新宿五丁目、四丁目の夕日は鯛を断裁する、そう裁判の最高裁、黒…

映画とかの感想を書いている間に完走出来ないアイツ

最近読んだり観たりした作品の中の幾つかの感想などです。「スキャナー・ダークリー」 薬とクスリと薄氷のような人間関係が織り成す、フィリップ・K・ディックによるドラッグ・ストーリー。 本作のテーマである、自己=アイデンティティーの喪失なんざ屁でも…

Skyblue Stew,Sleep Suicide

――金属質な鍋底で刻まれた玉葱がタンゴを踊る。皮膜が剥がれるステップ、甘味と臭いに涙する少年はきっともうKFCとMACでサイズミー、HATE MEな人生を送るのかなぁ。澄みきった青空の下、まるで炎天下の昼空のように熱を振り撒く肉が嫌いの僕が、フリップに掲…

月曜日のカンパ ん ネブーラ

コーデロイを履いた僕は、中近東のような建造物の狭間に挟まれている。そんな平行世界の月曜日。よく晴れた午前九時ごろ、苦渋の果てに果汁を搾る偽善者の農夫のアタマを吹き飛ばして和解することが今日の1000000$の仕事だった、はずだった。 いつの…