haiirosan's diary

散文とか

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

網膜のゾアとアスピリン

白磁散りばめられし水色に 瞬冷の春は幽かな暖かみを帯びて 全ての埋葬された遺体に無垢の祈りを捧げる。 例え、青ざめた爪先が 「鬼」の頸動脈を引き裂こうとも―― __モルヒネの笑み アブサンの残り香、 12月の空席、 拐かされし太陽、 オレンジ轢断した罪と…

着色料滲む終幕

彼方、幽かな杏子飴漂って、 全ての砂糖は終着点を見失ってしまう。 (三面鏡の裁判) それすら、動かぬはずの彼女はその首を揺らしてしまうから、私の指先から果糖と着色料滲む。 踏み散らした「藍」 白骨のエンドロールは緩やかに吸い込まれて __暗幕__ …

蜂蜜色の黄昏

紺色飴溶けて曇天 糖度に犯され赤蟻の水死体が、彼方に浮かぶ 平坦な煉瓦をいつまでも糾弾する議会に 首を残した者は誰一人としておらず、唯、その可憐な切り口から血と砂糖を流しつづけている。 「眠り亡き桜の記憶」 水色のスクリーンから零れ落ちて奇数を喪…

枯葉の悲鳴、永遠の残響

茜切り刻み、青の千鳥足が7Fに導かれ糖度に犯され赤蟻の水死体が彼方に浮かぶ。 平坦な煉瓦をいつまでも糾弾する議会に、首を残した者は誰一人としておらず、唯、その可憐な切り口から血と砂糖を流しつづけていた。 蒼白な森を永遠と彷徨うのは、きっと無垢…